ステランティス、次世代EVバッテリーシステム「IBIS」公開…性能と効率を大幅向上

引用:ステランティス
引用:ステランティス

多国籍自動車大手ステランティスが、新たな知能型バッテリー統合システム「IBIS」を発表した。

21日(現地時間)、電気自動車専門メディア『Electrek』によると、IBISはインバーターをバッテリーパックに直接組み込むことで設計の複雑さを軽減し、車内空間の効率的な活用を可能にしたのが特徴だ。このシステムは、サフトグループ(Saft)、シェルパ・エンジニアリング(Sherpa Engineering)、パリ=サクレー大学、ラファイエット研究所(Institut Lafayette)の共同開発によるもの。

さらに、このシステムはバッテリーの二次利用を想定し、リサイクルコストの削減につながる設計となっている。ステランティスの最高技術責任者(CTO)、ネッド・キューリック氏は「シンプル化こそがイノベーションだ」と強調し、「電動パワートレインのアーキテクチャを再構築し、軽量化・効率性・経済性を兼ね備えた技術を生み出した」と説明した。

IBISはエネルギー効率を10%高め、車両重量を40kg削減し、17リットルの内部空間を確保することで空力設計の自由度を広げる。初期テストでは、7kWの交流充電時に充電時間を15%短縮し、エネルギー消費を10%削減する効果が確認された。

ステランティスは2022年に固定型アプリケーションでIBISコンセプトの実証を行い、最近ではプジョーE-3008電動クロスオーバーに搭載した初の試作機を公開した。同社は2030年までに、この技術を電気自動車およびハイブリッド車に展開していく計画だ。

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