「高いから買わない」はもう通じない? EVの平均価格が、ついにハイブリッドを下回った!

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
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かつて高価格が最大の弱点とされてきたEVが、価格競争力を急速に高めている。昨年、世界のEVの平均価格が初めてハイブリッド車を下回ったことが明らかになった。

米モビリティ・グローバルの資料によると、2025年の世界のEVの平均価格は約3万7,000ドル(約590万円)だった。ハイブリッド車の平均価格は約3万9,000ドル(約620万円)で、いずれも補助金を除いた車両価格を販売台数で加重した結果である。

EVの価格は5年で9%下落

2020年と比べると、EVの平均価格は9%低下した。一方、同じ期間にハイブリッド車の平均価格は16%上昇しており、長くハイブリッドより高価な選択肢とされてきたEVとの価格関係が逆転した。

最大の要因はバッテリー価格の下落だ。乗用EV向けバッテリーの価格は2020年から2025年にかけて37%下落した。バッテリーはEVの原価で大きな割合を占めるため、その値下がりは車両の販売価格にも直接影響する。

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安価なLFPバッテリーも急速に普及

リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーの採用拡大も、EVの価格を押し下げている。LFPバッテリーは高価なコバルトを使わないため、原価が相対的に低い。かつてはエネルギー密度が低い点が弱点とされたが、技術の進歩で性能差も縮まってきた。

こうした流れを受け、中国勢だけでなく、ルノーやフォルクスワーゲンなど欧州の自動車メーカーもLFPバッテリーの採用拡大に乗り出している。

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中国製の低価格EVが価格を引き下げる

中国のEVメーカーの海外進出も、平均価格の下落に決定的な影響を与えた。

中国のEV輸出は2020年には10万台にも満たなかったが、2025年には164万台へ急増した。BYDをはじめとする中国勢が、大規模生産と価格競争力を武器に東南アジアや南米などへ市場を急速に広げた結果である。

国際エネルギー機関(IEA)も、中国が世界のEVの生産と輸出で圧倒的なシェアを占めていると分析している。2025年には世界のEV生産の約75%を中国が担い、輸出でも最大の供給国の座を維持した。

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東南アジア・南米ではすでにEVが安い

価格の逆転は、一部の新興市場でより鮮明に表れている。

東南アジアと南米では、すでにEVの平均価格がハイブリッド車を下回る市場が現れた。特にタイでは中国ブランドが新車市場で高いシェアを握り、EVの普及を牽引している。

IEAによると、中国製EVはタイやブラジルなど主要な新興市場でEV販売の大部分を占めている。先進国より価格に敏感な新興市場から、安価な中国製EVが急速に広がっているとみられる。

引用:Depositphotos
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EV最大の弱点が消える

これまでEVの普及を阻んできた最大の障壁の一つが、高い車両価格だった。しかし、バッテリー価格の下落とLFPの拡大、中国勢の低価格攻勢が重なり、状況は変わりつつある。

EVの平均価格がハイブリッド車を下回ったことは、単なる価格の逆転にとどまらず、自動車市場の競争構図が変わりつつあることを示すシグナルといえる。

ハイブリッド車を強みとしてきた日本の自動車メーカーにとっては、新たな課題となりそうだ。EVが価格競争力を備えれば、ハイブリッド車の代表的な利点だった購入価格の安さも薄れかねないからだ。

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