警告灯は最後まで点かなかった! 駐車中に全焼したルノーEV、床下の傷は「見えないまま」潜んでいた

引用:SNS
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ハンガリーで、ルノーの小型電気自動車(EV)「ゾエ」が駐車から15分後、原因不明の火災で全焼する事故が発生した。精密調査の結果、火災原因は駆動用バッテリー下部への物理的な衝撃と判明したが、車両所有者は衝撃を全く認識していなかったと主張しており、EVのバッテリー保護構造と安全性を巡る議論が再燃している。

1日、業界関係者によると、先月、ハンガリー・ブダペストで、納車から約5年半が経過したルノー・ゾエが走行後に駐車され、15分後に車体下部から煙が上がって火災に至った。消防当局が現場に到着した時点で車両の大半はすでに焼けた状態で、消火後の再発火を防ぐため、車両を水没用コンテナに入れて水中に隔離した。

その後、ルノーの輸入会社と鑑定の専門家が共同で実施した調査の結果、火災は駆動用バッテリー内部で発生したことが確認された。バッテリーパックを分解したところ、下部保護板に深さ約10mmの陥没痕が3カ所見つかり、内部セルでも同じ位置に変形が確認された。

調査報告書は、バッテリー下部が衝撃を受けて一部のセルが変形し、内部短絡(ショート)が発生したと分析した。その後、バッテリー温度が急上昇して75度を超えたことで熱暴走が発生し、バッテリー全体と車両へ広がったとの結論を示した。炎はバッテリー上部に設けられた火炎排出経路を通って車内へ燃え広がり、車両は事実上全焼した。

ただし、正確な事故原因を解明するための中核装置であるバッテリー管理システム(BMS)が火災で完全に焼失したため、内部のエラー記録を十分に確認することはできなかった。ルノー側は、同モデルが走行距離と直近の充電情報だけを遠隔サーバーへ送信し、エラーコードは送信しない構造だと説明した。

所有者は、火災の直前まで車両は正常に走行し、メーターパネルにも警告メッセージは一切表示されなかったとして、納得できないと訴えた。バッテリー下部が衝撃を受けた記憶はなく、その事実も全く認識していなかったと明らかにした。

これに対し、ルノー側は、同モデルのバッテリーハウジングが厚さ5mmのアルミ板2枚と1cmの空気層で設計されていると説明した。今回のような変形は、大きな丸太や氷の塊を踏む程度の強い衝撃がなければ発生せず、類似の事例は把握していないとした。また、車両下部に物理的な衝撃が加わった場合は、直ちに正規サービスセンターで点検を受けるよう勧告した。

今回の事故は、EV火災の危険性にとどまらず、バッテリー下部の微細な損傷が長期間潜伏し、目立った異常の兆候がないまま深刻な火災につながる可能性を示している。専門家は、EVのバッテリーが車両の床下に搭載される特性上、日常的な道路環境で受ける衝撃にも耐えられる十分な耐久性が必要であり、今後、メーカーの設計の妥当性を巡って多角的な議論が続くとみている。

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