
飲酒運転の取り締まりで摘発された40代の運転手の車内から覚醒剤の使用器具が見つかり、麻薬使用の疑いが浮上した。しかもこの男は現職の路線バス運転手で、中国籍だった。韓国・京畿道の安山(アンサン)檀園(タヌォン)警察署は、韓国の麻薬類管理法違反と道路交通法違反(薬物運転・飲酒運転)の疑いで、中国籍のA容疑者を先月31日、身柄を拘束したまま検察に送致した。

事件の発端は飲酒運転だった。A容疑者は先月23日、始興(シフン)で酒を飲んだ後、安山の自宅まで約13kmを酒気帯び状態で運転し、道路の真ん中に車を止めたまま眠り込んだところを摘発された。警察が車内を捜索したところ、「フリーベース」と呼ばれる覚醒剤の吸引器具が見つかり、簡易検査でも陽性反応が出た。

拘束後の補強捜査では、A容疑者が5月末から最近までSNSで覚醒剤を10回以上購入し、自宅周辺の車内で使用した疑いが浮上した。覚醒剤の影響で正常な運転が困難な状態のまま出勤し、路線バスを運行していたとされる。警察は薬物の影響が約12時間持続することを考慮し、使用と運転の間隔が6時間前後の犯罪事実のみを送致対象に含めた。

薬物運転の処罰は飲酒運転より厳しい。韓国の道路交通法は、薬物の影響で正常に運転できない恐れがある状態での運転に5年以下の懲役または2,000万ウォン(約220万円)以下の罰金を定めており、免許取消しに当たる血中アルコール濃度0.08%以上0.2%未満の飲酒運転より重い。警察関係者は「路線バスの薬物運転の事例は見たことがない」と述べ、かなり異例の事件だと語った。