
エアコンをつけるだけで燃費が12%以上悪化するという事実を知っているドライバーはどれほどいるだろうか。環境省のデータによると、エアコンの設定とファンの使い方を適切に工夫するだけで、燃費の悪化を大幅に抑えられるという。車窓の曇り防止まで、エアコン一つで対処する方法もあわせて紹介する。
エアコン効率を上げるには「内気循環」が重要
車のエアコン設定には「外気導入」と「内気循環」の2つのモードがある。外気導入は外部の空気を車内に取り込む方式で、長時間乗車の際に室内の二酸化炭素濃度を下げるのに有効だ。ただし、高温の外気や前走車の排気ガスまで取り込んでしまうため、エアコンが本来の冷却能力を発揮しにくい。

一方、内気循環は外気を遮断した状態で冷却済みの室内空気を再循環させる。エアコンへの負荷が軽減され、温度と湿度を素早く下げられるのが特長だ。エアコン使用中は、内気循環モードが燃費の面で有利となる。
エアコン使用時の燃費は約12%悪化
環境省の発表によると、エアコンを使用すると燃費が約12%低下するという。エアコンなしで10L分走れる距離に、エアコン使用時は約12Lを要する計算となる。外気25℃・設定温度25℃を前提とした数値であり、より低い温度に設定するほど燃費悪化の幅は大きくなる。

車にはエアコン(冷却・除湿)とファン(送風)が別のスイッチで分かれている。軽く風を送るだけでよい場面ではファンのみを使用し、室内を冷やす必要があるときだけエアコンを追加で作動させるようにすれば、エアコンの稼働時間を抑えられる。外気が涼しい場合は、外気導入モードでファンのみを回すのも有効だ。オートエアコン装備車は、状況に応じて設定温度を調整するとよい。
車窓の曇りにもエアコンを活用しよう
雨天時や乗車人数が多い場合に窓が曇るのは、室内の水蒸気が主な原因だ。特に熱量の多い子供を複数人乗せると、曇りがひどくなることもある。こうした場合にエアコンの除湿機能を使えば、室内の水蒸気を素早く取り除き、曇りを解消できる。

この機能は冬でも同様に効果的だ。また、ガラス内側に汚れが蓄積すると、曇りが生じやすくなる。定期的に内側を拭いておくことで曇りを予防でき、エアコンの使用頻度を抑えながら燃費向上と安全な視界確保を両立できる。