財政難の日産が放つ大型ピックアップ、最大435馬力のハイブリッドも計画 東風との共同開発で競争力アップへ

財政危機に直面する日産

東風との提携で

新型ピックアップトラックを投入

引用:YouTubeチャンネル「Vision Effect TV」

日産と東風の提携から生まれた新型ピックアップZ9、そしてホンダとの合併で世界の注目を集める日産。同社が中国の東風との協力で開発した新型ピックアップトラックZ9が公開された。日産が深刻な財政難に直面する中、東風との合弁事業を通じて競争力のある新車開発に成功した点で、Z9は大きな意味を持つとされる。

Z9は新開発のプラットフォームを採用し、全長5,520mm、全幅1,960mm、全高1,950mmと、ピックアップトラック市場では十分な車体サイズを誇る。ホイールベースは3,300mmで、安定した走行性能が見込まれる。ここでは、日産と東風が共同開発した新型ピックアップトラックZ9についてさらに詳しく見ていく。

引用:bitauto
引用:日産-東風

個性際立つエクステリア

競合モデルとの違いを鮮明に

Z9のエクステリアは、従来のピックアップトラックの枠を超えた魅力を放つ。大型のライトバーとZ字型のLEDデイタイムランニングライトが、フロントマスクで最も存在感を放つ。また、分割型のグリルデザインと、シルバーとブラックで統一されたバンパーが洗練された印象を演出している。

リアデザインはトヨタの新型タンドラを想起させる要素を持つ。これは既存のピックアップトラックユーザーに親しみやすく、信頼感を与えるデザインとして評価が高い。専門家からは、独自性と大衆性を両立したスタイリングとして好評を得ている。

引用:bitauto
引用:bitauto

先進の室内空間と

最新インフォテインメントを搭載

インテリアは先進技術とシンプルさが融合する空間として仕上げられている。2スポークのステアリングホイールにはシルバーのコントロールボタンを配置し、運転のしやすさを追求。デジタルメーターパネルはコンパクトながら、視認性の高い情報表示を実現している。

センターコンソールには大型のインフォテインメントディスプレイを搭載し、ほとんどの車両制御機能をこの画面から操作できる。なお、エアコン吹き出し口の下には物理ボタンも残し、直感的な操作性も確保した。

引用:bitauto
引用:bitauto

ハイブリッド車も開発中

世界市場進出も視野に

Z9には2.0L直4ターボガソリンエンジンと2.3Lターボディーゼルエンジンの2種類のパワートレインを用意。両エンジンとも8速自動変速機と組み合わせ、滑らかで効率的な走りを実現している。ではハイブリッド車の計画はあるのか。

現在、Z9のハイブリッド車も開発中という。Z9ハイブリッドは最大435馬力、トルク800Nmの強力な性能を発揮するとされる。NEDC基準で1,100kmの航続距離も見込まれている。このモデルはロシアを含む世界市場への展開も検討しており、今後の展開が注目される。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2024-0164-33559945-thumb
78cmの“正体不明プレート”、カイエンの下で何が起きているのか
CP-2023-0065-33485495-thumb
「中国車、アメリカ産業を脅かす」、フォードCEOが“崩壊リスク”を警鐘
CP-2023-0065-33491376-thumb
省燃費のはずが… ECOモードで生じる“思わぬ異変”
Depositphotos_350505454_S
高油価に“最後の砦”、時速60〜80kmで燃費が激変
CP-2024-0042-33409849-thumb
日本車が韓国VIP市場で存在感? アルファードとLMが高級軸を塗り替える
CP-2023-0065-33405526-thumb
アンジェリーナ・ジョリー、多彩な車庫構成に“生活重視”の姿が見える
CP-2025-0019-33459374-thumb
「ライト越しに赤ランプ点灯」冬朝に増える“危険な初期サイン”
CP-2024-0164-33525788-thumb
「世界で売れる理由」スモ魂をまとう新型ハイラックス、“フォード以外はトヨタ”の現実
  • アクセスランキング

    78cmの“正体不明プレート”、カイエンの下で何が起きているのか
    「中国車、アメリカ産業を脅かす」、フォードCEOが“崩壊リスク”を警鐘
    省燃費のはずが… ECOモードで生じる“思わぬ異変”
    高油価に“最後の砦”、時速60〜80kmで燃費が激変
    日本車が韓国VIP市場で存在感? アルファードとLMが高級軸を塗り替える
    アンジェリーナ・ジョリー、多彩な車庫構成に“生活重視”の姿が見える
    「ライト越しに赤ランプ点灯」冬朝に増える“危険な初期サイン”
    「世界で売れる理由」スモ魂をまとう新型ハイラックス、“フォード以外はトヨタ”の現実
    「iPhoneが鍵になる時代」なのに…Car Keyが広まらない“本当の理由”
    EVバッテリー“知らぬ間に劣化”、専門家が警鐘…寿命が半減する日常習慣とは

    最新ニュース

    CP-2024-0164-33559945-thumb
    78cmの“正体不明プレート”、カイエンの下で何が起きているのか
    CP-2023-0065-33485495-thumb
    「中国車、アメリカ産業を脅かす」、フォードCEOが“崩壊リスク”を警鐘
    CP-2023-0065-33491376-thumb
    省燃費のはずが… ECOモードで生じる“思わぬ異変”
    Depositphotos_350505454_S
    高油価に“最後の砦”、時速60〜80kmで燃費が激変
    CP-2024-0042-33409849-thumb
    日本車が韓国VIP市場で存在感? アルファードとLMが高級軸を塗り替える
    CP-2023-0065-33405526-thumb
    アンジェリーナ・ジョリー、多彩な車庫構成に“生活重視”の姿が見える

    主要ニュース

    CP-2023-0397-33464621-thumb
    「iPhoneが鍵になる時代」なのに…Car Keyが広まらない“本当の理由”
    CP-2023-0065-33517574-thumb
    EVバッテリー“知らぬ間に劣化”、専門家が警鐘…寿命が半減する日常習慣とは
    CP-2022-0212-33443507-thumb
    トヨタ、走行データを“現金化”へ!?危険イベントが高値で取引される時代に
    Depositphotos_665949402_S
    走り方ひとつで燃費30%差、EVモードの“本当の使い方”
    CP-2023-0065-33426688-thumb
    マツダ、技術は完成しても“復活のゴーサイン”出ず…ICONIC SPを止めた現実
    CP-2023-0065-33386577-thumb
    「消えないピストンの鼓動」トヨタ、新V8で電動時代に反撃