フェラーリがプロサングエ購入者を提訴!希少モデルを守るための厳格な転売対策の徹底が波紋を呼ぶ

フェラーリが顧客提訴へ

転売問題で法的措置

その背景に見える事情とは

引用:YouTubeチャンネル「Supercar Heather」

転売屋、いわゆるリセラーは高級品やコンサートチケットの世界はもちろん、フェラーリ、ロールス・ロイスなどの超高級車市場にも浸透している。希少価値の高い商品を素早く確保し、高値で転売して利益を得ることが彼らの目的だ。こうした転売行為は一般顧客の購入機会を奪うだけでなく、場合によってはメーカーのブランドイメージにも悪影響を及ぼすことがある。

そのため、自動車業界、特にスーパーカーや最高級モデルを手がけるメーカーでは、転売行為に厳しい姿勢で臨んでいる。限定モデルはもちろん、通常モデルでも納車待ちの多い車種に転売目的の購入が集中するためだ。このほど、フェラーリが転売行為を行った顧客を提訴し、注目を集めている。

引用:Light AZ
引用:Auto Gespot

2年先まで予約完売の人気モデル

納車後18カ月は転売禁止

フェラーリ・プロサングエは同社初の高級SUVながら、驚異的な人気を博している。年間生産台数は2,200~3,000台ほどで、価格は約6,000万円からだが、供給が追いついていない状況が続いている。フェラーリによると、プロサングエの受注は殺到し、2026年納車分まで完売したという。

通常モデルでありながら極めて希少性が高いため、プロサングエの売買契約には特別な条項が設けられている。納車後18カ月間の転売を禁止する内容だ。その期間内に手放す場合は、購入元のディーラーに優先権が与えられる。他のディーラーや個人に定価以上で売却した場合、その差額をフェラーリ側に支払う義務が生じる。

引用:Reddit
引用:Facebook「フェラーリ FMK」

納車直後に転売

フェラーリ側が優位との見方

一見厳しい条件に思えるかもしれないが、これはプロサングエの価値を守り、常連顧客の購入機会を確保するための措置だ。では、この規定に違反して転売した場合、どうなるのか。自動車専門メディア「カーバズ(CarBuzz)」の17日(現地時間)報道によると、米ヒューストンのフェラーリディーラーがプロサングエを転売した顧客を提訴したという。

トッド・カールソン氏は2022年10月1日にプロサングエの購入契約を締結し、今年6月に納車を受けた後、すぐに転売した。訴状はまだ審理段階だが、状況はフェラーリ側に有利に展開すると見られている。明確な売買契約であり、購入者はすべての条項に同意していたためだ。

引用:Naver Cafe「男たちの自動車」
引用:Reddit

他のメーカーの対応例も

ネット上では様々な反応

フェラーリ以外の高級車メーカーも、売買契約に同様の転売禁止条項を盛り込んでいる。ロールス・ロイスは同社初のEV「スペクター」発売時、転売した顧客には生涯にわたる購入禁止措置を取ると表明。テスラも「サイバートラック」発売の際、転売禁止条項の適用を巡って物議を醸した。

この件についてネット上では「転売屋は厳しく取り締まるべき」、「契約違反は自業自得」、「金銭感覚がおかしいのでは」、「フェラーリは特に厳格らしい」、「あの価格帯の車が買える人が、なぜ転売に走るのか」、「待機組のことを考えると転売は確かにマナー違反」といった声が上がっている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2024-0164-33681727-thumb
ホンダ、米工場に15億円追加投資、内製化で生産体制を立て直す
CP-2023-0067-33569885-thumb
「もうすぐ型落ち」が消える?トヨタが9年販売でユーザー不安を解消へ
CP-2023-0397-33587674-thumb
アウトランダーPHEVをベースに再構築、日産が米国SUV市場で勝負に出た“決断”
CP-2023-0065-33602501-thumb
レクサスES、大反乱の狼煙 ファストバック化で市場がざわつく
CP-2023-0065-33582262-thumb
合併決裂から数か月、ホンダと日産『生存の握手』…“北米限定同盟”が現実味
CP-2023-0065-33594732-thumb
日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
CP-2023-0186-33567111-thumb
日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
CP-2024-0181-33483425-thumb
高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
  • アクセスランキング

    ホンダ、米工場に15億円追加投資、内製化で生産体制を立て直す
    「もうすぐ型落ち」が消える?トヨタが9年販売でユーザー不安を解消へ
    アウトランダーPHEVをベースに再構築、日産が米国SUV市場で勝負に出た“決断”
    レクサスES、大反乱の狼煙 ファストバック化で市場がざわつく
    合併決裂から数か月、ホンダと日産『生存の握手』…“北米限定同盟”が現実味
    日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
    日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
    高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
    世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
    「欧州で走れば“違法”扱い?」サイバートラック、型式認証ゼロの衝撃

    最新ニュース

    CP-2024-0164-33681727-thumb
    ホンダ、米工場に15億円追加投資、内製化で生産体制を立て直す
    CP-2023-0067-33569885-thumb
    「もうすぐ型落ち」が消える?トヨタが9年販売でユーザー不安を解消へ
    CP-2023-0397-33587674-thumb
    アウトランダーPHEVをベースに再構築、日産が米国SUV市場で勝負に出た“決断”
    CP-2023-0065-33602501-thumb
    レクサスES、大反乱の狼煙 ファストバック化で市場がざわつく
    CP-2023-0065-33582262-thumb
    合併決裂から数か月、ホンダと日産『生存の握手』…“北米限定同盟”が現実味
    CP-2023-0065-33594732-thumb
    日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”

    主要ニュース

    CP-2024-0164-33645800-thumb
    世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
    CP-2023-0065-33574153-thumb
    「欧州で走れば“違法”扱い?」サイバートラック、型式認証ゼロの衝撃
    CP-2022-0212-33562095-thumb
    世界が固唾飲む、トヨタ液体水素エンジンが初の実戦へ
    CP-2025-0003-33616510-thumb
    真冬の朝でも慌てない、キー無反応でも100%動く隠しルートとは
    CP-2023-0065-33554037-thumb
    なぜ今マツダなのか、韓国ユーザーの“意外な反応”が話題
    CP-2023-0065-33546398-thumb
    電動化の時代に“3.8秒”を叩きつけたM2 CS、BMW最後の反逆