VTECが2回炸裂する!プレリュードにまさかの「前後ツインエンジン」を搭載した狂気のマシンが現実に

ホンダ・プレリュードのチューニングカー
少し奇抜な組み合わせかもしれない
前後にエンジンを搭載

引用:YouTube「Bent Fender Fab」
引用:YouTube「Bent Fender Fab」

ホンダ・プレリュードと聞いて、多くのクルマ好きがまず思い浮かべるのは前輪駆動、2.2リッター級エンジン、そして90年代のクーペスタイルだろう。だが今回紹介する一台は、そのイメージをはるかに超える異端の存在だ。アメリカの熱狂的な自動車愛好家が製作したこのプレリュードは、まさに常識を覆すチューニングカーとして注目を集めている。

何より目を引くのは前後に2基のエンジンを搭載している点だ。元々搭載されていたH22A型エンジンをフロントに残したまま、運転席のすぐ後方にも同型エンジンを追加。ホンダの代名詞とも言えるVTECが、まさかの2回発動するというから驚きだ。このツインエンジン構造により、約400馬力という圧倒的な出力と、0-100km/h加速わずか4秒という驚異的なパフォーマンスを実現している。

引用:Cars & Bids
引用:Cars & Bids

エンジンもトランスミッションも2基搭載
構造そのものが全く別物

この車両は単にエンジンを2基積んだだけでは終わらない。2基のH22Aエンジンに加え、それぞれに専用の5速マニュアルトランスミッションとLSDが組み合わされるという、まさにモンスター級の駆動システムが構築されている。シャシーは専用に改造され、各エンジンは独立してスロットル、クラッチ、ギアシフトに接続されており、必要に応じてフロントエンジンだけでの走行も可能な設計となっている点が興味深い。

H22Aエンジンは本来、最高出力200馬力、最大トルク21.5kgmを発揮する高性能ユニット。理論上は2基合わせて400馬力に達し、実際にその性能を発揮する。この複雑な構造にもかかわらず、車両重量はわずか1,279キロに抑えられており、高性能と軽量化を両立した完成度の高さが光る。さらに、エンジンを前後に分散配置したことで重量バランスにも優れた効果が期待できるはずだ。

引用:Cars & Bids
引用:Cars & Bids

限界を超えたプロジェクト
純粋な情熱の結晶

このプレリュードはもはや単なるチューニングカーの域を超え、一種のアート作品とも言える存在だ。フロントとリアにそれぞれエンジンを搭載し、2基のVTECエンジンが同時に咆哮するという構造は量産車技術とマニアの情熱が交錯した極致。既存のシャシーを改造し、二重の駆動系を一体化させる過程は想像を超える困難を伴ったはずだ。

しかし、その複雑さを乗り越えて完成したこのプレリュードは情熱と技術が結びついたときにどれほどの成果が生まれるかを示す好例だ。単なるスピード追求を超えた、クルマ好きなら誰もが惹かれる魅力を備えたこのプロジェクトはまさに「技術のホンダ」を体現した一台だと言える。

引用:Cars & Bids
引用:Cars & Bids

二重エンジンが気になるなら?
今がチャンスかもしれない

このプレリュードはプロジェクト完了後、現在アメリカのオークションプラットフォーム「Cars & Bids」に出品されており、熱心な入札が続いている。見た目は意外にも普通の市販車に近く、そのギャップこそがこのクルマならではの不思議な魅力だ。本物のクルマ好きならば、きっと興味をかき立てられるだろう。

まさにVTECが2回炸裂するこのプレリュードは、夢物語ではなく現実の存在だ。クルマへの情熱を持つなら、その製作過程を探るもよし、実際にオークションに参加するのも一つの手だろう。90年代のただのFFクーペと思って挑んでくるライバルたちを、鮮やかに置き去りにする爽快感が待っているに違いない。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0030-26886109-thumb
5,000万円で手に入る「レンジローバークラシック」!Vinileが生み出した限定15台の贅沢なカスタムSUV
CP-2023-0030-27100056-thumb
ジープの新しい顔!「コンパス」、次世代SUVとして電動化とデザインが大進化
CP-2023-0030-26929686-thumb
Gクラスを狙え!ランドローバーの「ベビー・ディフェンダー」が電動オフロードの新時代を切り開く
image-5ed5c8ce-fee1-483a-8bd4-32e581a7d0de
55年ぶりの再会!戦場を駆け抜けた伝説の「プリマス・ロードランナー」、感動の復元劇
CP-2023-0030-27089576-thumb
テスラを超える可能性!? ホンダの新型電気自動車「P7」が低価格で市場を席巻
CP-2023-0030-27091347-thumb
ホンダの逆襲!インドネシアで爆発的人気、「ブリオ」が国民車に昇格した理由とは
CP-2023-0030-27027183-thumb
進化するEV、スバルの「冒険者魂」が蘇る!新型「トレイルシーカー」、完全武装の電動アウトドア
CP-2023-0030-27091346-thumb
「最新じゃない!でも最高だ」13年ぶりの逆襲、日産パトロールY62、伝説のV8で「時代を逆走」する
  • アクセスランキング

    5,000万円で手に入る「レンジローバークラシック」!Vinileが生み出した限定15台の贅沢なカスタムSUV
    ジープの新しい顔!「コンパス」、次世代SUVとして電動化とデザインが大進化
    Gクラスを狙え!ランドローバーの「ベビー・ディフェンダー」が電動オフロードの新時代を切り開く
    55年ぶりの再会!戦場を駆け抜けた伝説の「プリマス・ロードランナー」、感動の復元劇
    テスラを超える可能性!? ホンダの新型電気自動車「P7」が低価格で市場を席巻
    ホンダの逆襲!インドネシアで爆発的人気、「ブリオ」が国民車に昇格した理由とは
    進化するEV、スバルの「冒険者魂」が蘇る!新型「トレイルシーカー」、完全武装の電動アウトドア
    「最新じゃない!でも最高だ」13年ぶりの逆襲、日産パトロールY62、伝説のV8で「時代を逆走」する
    「走りもデザインもエコも、全部くれ!」欲張りすぎた結果、トヨタRAV4が完成させた究極形態
    ZEEKRじゃない、パンダが来る!吉利の「超低価格EV」が都市ライフをひっくり返す

    最新ニュース

    CP-2023-0030-26886109-thumb
    5,000万円で手に入る「レンジローバークラシック」!Vinileが生み出した限定15台の贅沢なカスタムSUV
    CP-2023-0030-27100056-thumb
    ジープの新しい顔!「コンパス」、次世代SUVとして電動化とデザインが大進化
    CP-2023-0030-26929686-thumb
    Gクラスを狙え!ランドローバーの「ベビー・ディフェンダー」が電動オフロードの新時代を切り開く
    image-5ed5c8ce-fee1-483a-8bd4-32e581a7d0de
    55年ぶりの再会!戦場を駆け抜けた伝説の「プリマス・ロードランナー」、感動の復元劇
    CP-2023-0030-27089576-thumb
    テスラを超える可能性!? ホンダの新型電気自動車「P7」が低価格で市場を席巻
    CP-2023-0030-27091347-thumb
    ホンダの逆襲!インドネシアで爆発的人気、「ブリオ」が国民車に昇格した理由とは

    主要ニュース

    rav4
    「走りもデザインもエコも、全部くれ!」欲張りすぎた結果、トヨタRAV4が完成させた究極形態
    CP-2023-0030-27010970-thumb
    ZEEKRじゃない、パンダが来る!吉利の「超低価格EV」が都市ライフをひっくり返す
    CP-2023-0030-27015496-thumb
    航続距離628km×発光エンブレムの未来感!EZ-60が「マツダらしさ」を超えてきた
    CP-2023-0030-26887025-thumb
    あの丸っこいフィットはどこへ行った?GACホンダが仕掛けた大胆フェイスリフトの真意とは
    CP-2023-0030-26929690-thumb
    「革でもウッドでもない」内装はパイナップル!?ルノーが車内素材の常識を変えた
    CP-2023-0030-26929622-thumb
    地味な電気SUV?いや、これは「本気のスバル」だ!ソルテラが見せた電動時代の反撃