「あのFJクルーザーがついに蘇る」トヨタが仕掛ける“本気のオフローダー”、これは時代を巻き戻す暴れ馬だ

トヨタ FJクルーザーの予想図が公開
オフローダーの遺伝子を継承… 注目集まる
市場の反応はどうか

引用:インスタグラム @kelsonik
引用:インスタグラム @kelsonik

長年にわたる待望の声に応え、トヨタが伝説的オフローダー「FJクルーザー」の復活に向けて動き出した。最近公開されたレンダリング画像には「ベビーランドクルーザー」とも称される次世代FJクルーザーの姿が収められており、力強さと個性的なデザインが際立つ。レトロな雰囲気を残しつつも、最新のトヨタデザインが融合された仕上がりだ。

発売は2026年上半期が有力視されており、全長はおよそ4.5m、ホイールベースは2,750mm程度と予想される。クロスオーバーではなく、明確にオフロード志向の車格を持つ。サイズ感はカローラクロスより大きく、RAV4よりややコンパクトとされ、GV70やブロンコスポーツ、ジープ・コンパスなどの都市型SUVを直接競合に据える展開と見られている。

引用:インスタグラム @kelsonik
引用:インスタグラム @kelsonik

実用性と力強さを備えたスタイリング
本格オフローダーのDNAを継承

次世代FJクルーザーのデザインはトヨタが過去に披露したコンパクトクルーザーEVコンセプトの要素と、ランドクルーザーの本格的なスタイリングが巧みに融合されている。ボックス型の車体、大きく張り出したフェンダーフレア、台形のバンパー、厚みのあるCピラーが、まさにオフローダーらしさを体現。ルーフラインは従来よりも緩やかに引かれ、室内の積載性も向上している。

予想図の車両は太めのラインで縁取られたガーニッシュと控えめなバンパー形状を採用しつつ、アンダーガードやスモーク処理されたA・B・Cピラーによって力強さを強調。テールゲートには従来のようなスペアタイヤは設けられず、代わりに横一線のテールランプが配置され、後方デザインの密度が高められている。

フロントデザインは特に注目される。細長いグリル内にはTOYOTAのレタリングが施され、その両端にはハンマーヘッドスタイルのヘッドランプが配置されている。これはトヨタの最新デザイン言語を反映しつつ、FJの象徴的なモチーフを見事に現代へと昇華させたものだ。

引用:Drive
引用:Drive

内燃機関モデルとして登場か
再燃するオフローダーブームに追い風

パワートレインに関する情報はまだ明らかになっていないが、複数の海外メディアは、新型FJクルーザーがまずは内燃機関モデルとして登場すると予測している。標準グレードには後輪駆動、上級グレードには四輪駆動システムが搭載される可能性が高い。

ハイブリッド仕様についても言及はあるが、現時点ではあくまで可能性の段階にとどまっている。ただし、北米や欧州で進む環境規制の流れを考慮すると、将来的に電動化バージョンが投入される余地は十分にある。電気自動車専用として発表されたコンパクトクルーザーEVとの直接的な関係性は、今のところ薄いと見られている。

いずれにせよ、このモデルの立ち位置は明確だ。都市型クロスオーバーとは一線を画し、本格オフローダーとしての資質を全面に押し出した一台となる。日本、米国、オーストラリアなどで再燃するオフロード人気とも呼応する形で、市場への影響が注目される。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2024-0164-32553084-thumb
【ドイツ発】三輪EV「XYTE One」公開…“バイクとクルマを合体”した新都市モビリティ
CP-2023-0047-32511483-thumb
【公式公開】広汽トヨタ「bZ7」、全長5.1mの巨艦EVセダンにファーウェイ×シャオミ初統合!
CP-2025-0108-32503934-thumb
日産、新型「シルフィ」を公開…米国では「セントラ」として2万ドル台から販売へ
CP-2022-0212-32492874-thumb
レクサスES米国生産に幕…次期モデルは日本から輸出、トヨタは電動SUVへシフト
CP-2023-0186-32498012-thumb
ボルボ新型フラッグシップEV「ES90」公開…670psと航続700kmでテスラに挑む最強セダン
CP-2025-0108-32501881-thumb
「ランドクルーザーGRスポーツ ラリーレイド」登場…ダカール12連覇を記念した究極の特別仕様
4_18744_21718_3254
PHEV「低排出」の看板崩壊?実走行CO₂は公式値の5倍、業界と環境団体が激突
CP-2025-0024-32498775-thumb
ホンダ「0シリーズ」世界初公開…F1直系DNAと「Thin, Light, Wise」でEVの常識を破壊
  • アクセスランキング

    【ドイツ発】三輪EV「XYTE One」公開…“バイクとクルマを合体”した新都市モビリティ
    【公式公開】広汽トヨタ「bZ7」、全長5.1mの巨艦EVセダンにファーウェイ×シャオミ初統合!
    日産、新型「シルフィ」を公開…米国では「セントラ」として2万ドル台から販売へ
    レクサスES米国生産に幕…次期モデルは日本から輸出、トヨタは電動SUVへシフト
    ボルボ新型フラッグシップEV「ES90」公開…670psと航続700kmでテスラに挑む最強セダン
    「ランドクルーザーGRスポーツ ラリーレイド」登場…ダカール12連覇を記念した究極の特別仕様
    PHEV「低排出」の看板崩壊?実走行CO₂は公式値の5倍、業界と環境団体が激突
    ホンダ「0シリーズ」世界初公開…F1直系DNAと「Thin, Light, Wise」でEVの常識を破壊
    【比較検証】「SUVは転覆の危険が高い?」…セダンとの制動距離差も浮き彫りに、どちらが本当に安全か
    【VW×イタルデザイン】新型「EVXコンセプト」公開…2ドアクロスオーバーで未来志向デザインを提案

    最新ニュース

    CP-2024-0164-32553084-thumb
    【ドイツ発】三輪EV「XYTE One」公開…“バイクとクルマを合体”した新都市モビリティ
    CP-2023-0047-32511483-thumb
    【公式公開】広汽トヨタ「bZ7」、全長5.1mの巨艦EVセダンにファーウェイ×シャオミ初統合!
    CP-2025-0108-32503934-thumb
    日産、新型「シルフィ」を公開…米国では「セントラ」として2万ドル台から販売へ
    CP-2022-0212-32492874-thumb
    レクサスES米国生産に幕…次期モデルは日本から輸出、トヨタは電動SUVへシフト
    CP-2023-0186-32498012-thumb
    ボルボ新型フラッグシップEV「ES90」公開…670psと航続700kmでテスラに挑む最強セダン
    CP-2025-0108-32501881-thumb
    「ランドクルーザーGRスポーツ ラリーレイド」登場…ダカール12連覇を記念した究極の特別仕様

    主要ニュース

    CP-2023-0065-32503332-thumb
    【比較検証】「SUVは転覆の危険が高い?」…セダンとの制動距離差も浮き彫りに、どちらが本当に安全か
    CP-2024-0164-32535548-thumb
    【VW×イタルデザイン】新型「EVXコンセプト」公開…2ドアクロスオーバーで未来志向デザインを提案
    CP-2024-0164-32535565-thumb
    【スクープ】ポルシェ「カイエン・クーペEVターボGT」目撃!総出力1,000馬力超で2026年以降登場へ
    CP-2023-0070-32488483-thumb
    【ホンダ】ジャパンモビリティショー2025で「ホンダ0シリーズ」初公開…サルーン&SUVプロトタイプ登場
    CP-2023-0397-32484846-thumb
    【トヨタ】RAV4&ランドクルーザー派生の新型EV SUV…米ケンタッキー工場で生産、2027年までに投入
    CP-2025-0133-32501452-thumb
    ボルボCEO警告「中国EV攻勢で欧米ブランドは一部消える」…完全EV化計画を修正しつつも“電動化は不可逆”