ランボルギーニ・ウルスのフルモデルチェンジ
「ランボルギーニらしさ」をさらに強調
次世代型を予想レンダリングで読み解く

ランボルギーニを代表するSUV「ウルス」がさらなる進化に向けて動き出した。世界の高級SUV市場をけん引してきたこのモデルは、まもなく第2世代へと移行する見通しで、最新の予想レンダリング画像から次期モデルのデザイン方向が見えてきた。
このレンダリングはジョージア出身のデザイナー、ジョルジ・テドラゼ(Giorgi Tedoradze)氏が制作した非公式のCG画像。実際の量産モデルのデザインにも影響を与える可能性があると見られている。
2028年型として描かれた次期ウルスはランボルギーニの次世代デザイン言語を取り入れたフロントマスクが特徴的。ウルス特有のアグレッシブな存在感を残しつつ、より洗練されたラインで構成されている。

次世代ウルスの新たな顔
ヘッドライトで「ランボルギーニらしさ」を強調
次期型で最も注目すべき点の一つがエンブレムを囲むように再設計された新しいヘッドライトだ。これまでの鋭く一直線なデザインから、縦と横が交差する二股構造に変更され、フロントフェイスに立体感と新しさをもたらしている。
さらに、上部に配置されたデイタイムランニングライト(DRL)と下部のメインライトを分離するレイアウトにより、昼夜を問わず高い視認性を確保しつつ、高性能SUVらしい個性を強く打ち出している。この構成は、ウルスのデザインアイデンティティを進化させるとともに、ブランドとしての統一感も保とうとする意図が感じられる。
バンパー周りの造形にも大胆な変更が加えられている。予想レンダリングでは、下部にシャープなエッジが施され、拡大されたエアインテークがより一層の迫力を演出。力強い輪郭とアグレッシブなアウトラインが際立つフロントマスクとなっている。

ブランドの個性を受け継ぎながら
次なるステージへ
今回の刷新は、単なるスタイリングの変更にとどまらない。次世代ウルスには、現行モデルを超える高性能パワートレインの搭載が見込まれており、それに伴う冷却性能や空力性能への対応も不可欠となる。このため、バンパーやエアインテークの形状も、性能面での要求を満たしながら、ランボルギーニらしいビジュアルを維持する設計がなされている。
また、ランボルギーニを象徴する六角形モチーフや、ルーバー風のエアベント、さらにセンター下部に配置されたブレード状のデザイン要素なども取り入れられ、「スーパーSUV」としての存在感をあらためて強調している。デザインと機能が高いレベルで融合した構成は、単なる高級SUVではなく、真のハイパフォーマンスマシンとしての価値を際立たせている。
次世代ウルスはウルスSEの成功をベースにしつつ、さらなる進化を遂げることで、ランボルギーニのブランドアイデンティティと未来戦略の双方を体現する存在になると期待されている。実際の量産モデルがどのような形で登場するかはまだ不明だが、現在公開されている予想レンダリングからは、スーパーSUV市場に新たな流れを生み出す可能性が十分に感じられる。