伝説のスーパーカー「XJ220」が現代的なデザインに再誕生 ジャガーは再び飛び立てるだろうか

危機に瀕したジャガー

一時代を築いた「XJ220」

現代的なデザインで再誕生

引用:Facebook「Khyzyl Saleem」

かつてジャガーの象徴的なモデルとして君臨した「XJ220」。この伝説的なスーパーカーが、現代的な感覚で再解釈され、マニアの間で大きな話題を呼んでいる。デザインを手掛けたのはカイジル・サリーム(Khyzyl Saleem)。彼は、ジャガーのアイコニックなXJ220を新たにデザインする過程で「大胆な変革」を試みたと語り、その結果が注目されている。

ジャガーXJ220は1990年代初頭に生産されたジャガー初の限定ハイパーカーである。発売当時、ブガッティEB110やマクラーレンF1といったライバルたちと激しく競り合ったものの、期待されたほどの成果を上げられなかった。それでも、ジャガーのスーパーカーとして象徴的な地位を確立したことは間違いない

引用:Facebook「Khyzyl Saleem」
引用:Facebook「Khyzyl Saleem」

馴染みのある独創性を付与

攻撃的で独創的なデザイン

カイジル・サリームによって生まれ変わったXJ220は、どのような姿をしているのか。サリームは、XJ220のデザインを再解釈するにあたり「馴染みはあるが独創的なデザインを実現する」という目標を掲げた。そのため、従来のXJ220が持つスリムで優雅なシルエットに代わり、より幅広いフェンダーを採用し、攻撃的な印象を強調した。

さらに、フロントバンパーにはDRL(デイタイムランニングライト)を統合したサイドエアインテークを追加し、カーボンファイバー製の大型スプリッターを新たに装備。カーボンファイバーは、オーバーサイズのリアウイングやフロントガラス下部に配置されたシグネチャーベントにも使用され、さらにスポーティな印象を与えている。

引用:Facebook「Khyzyl Saleem」
引用:Facebook「Khyzyl Saleem」

リアデザインの大胆な変更

過去と未来が調和された美しいライン

リアデザインにも大胆な変更が施された。従来のテールライトに代わり、スリムで暗めのLEDライトが採用され、デュアルエキゾーストと大型カーボンファイバーディフューザーが追加されている。

特にジャガーの未来的なコンセプトカー「C-X75」のデザイン要素を取り入れ、過去と未来の調和を実現した。センターロックホイールと幅広タイヤにより、レーシングカーさながらのダイナミズムが際立っている。

引用:Facebook「Khyzyl Saleem」
引用:Facebook「Khyzyl Saleem」

V12エンジン搭載の可能性

新たなインスピレーションを与えるモデル

サリームはXJ220の再解釈において、元々搭載されていたツインターボ3.5リッターV6エンジンについては言及しなかった。しかし、彼のデザインは当初計画されていたV12エンジンとAWD(全輪駆動)の組み合わせに変更する可能性を示唆しており、これによりパフォーマンスがさらに向上することが期待される。

ただし、今回のプロジェクトはあくまでデジタルレンダリングにとどまり、実車製作には至らない可能性が高い。それでも、このデザインはXJ220オーナーやジャガー車オーナーにとって、車両アップグレードの新たなインスピレーションとなることが期待されている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33914214-thumb
「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”
CP-2023-0065-33918731-thumb
「飛び石で新車が終わる?」PPFかセラミックか、塗装保護の正解は一つじゃない
CP-2023-0065-33921238-thumb
「未来装備なのに選ばれない」電子サイドミラー、20%止まりの現実
CP-2023-0059-33924631-thumb
「南米に投げた勝負車」日産の低価格SUVカイト、果たして市場を掴めるのか
CP-2023-0065-33911740-thumb
整備士の「アライ見ましょう」は営業か、実は急ブレーキで制御遅れの火種になる
CP-2023-0065-33912451-thumb
「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ
CP-2022-0212-33896562-thumb
「家族もEVも諦めない」新型GLBが示したベンツの覚悟
CP-2023-0065-33902653-thumb
メルセデス・ベンツCLAが電動化へ、600km航続と5分充電が示す次の一手
  • アクセスランキング

    「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”
    「飛び石で新車が終わる?」PPFかセラミックか、塗装保護の正解は一つじゃない
    「未来装備なのに選ばれない」電子サイドミラー、20%止まりの現実
    「南米に投げた勝負車」日産の低価格SUVカイト、果たして市場を掴めるのか
    整備士の「アライ見ましょう」は営業か、実は急ブレーキで制御遅れの火種になる
    「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ
    「家族もEVも諦めない」新型GLBが示したベンツの覚悟
    メルセデス・ベンツCLAが電動化へ、600km航続と5分充電が示す次の一手
    「まだ終わらせない」トヨタの切り札GR GT、V8ハイブリッドが選ばれた理由
    「25%関税の衝撃」トランプ圧力8か月、日本と欧州が15%で踏みとどまった理由

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33914214-thumb
    「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”
    CP-2023-0065-33918731-thumb
    「飛び石で新車が終わる?」PPFかセラミックか、塗装保護の正解は一つじゃない
    CP-2023-0065-33921238-thumb
    「未来装備なのに選ばれない」電子サイドミラー、20%止まりの現実
    CP-2023-0059-33924631-thumb
    「南米に投げた勝負車」日産の低価格SUVカイト、果たして市場を掴めるのか
    CP-2023-0065-33911740-thumb
    整備士の「アライ見ましょう」は営業か、実は急ブレーキで制御遅れの火種になる
    CP-2023-0065-33912451-thumb
    「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ

    主要ニュース

    CP-2022-0212-33899522-thumb
    「まだ終わらせない」トヨタの切り札GR GT、V8ハイブリッドが選ばれた理由
    CP-2023-0065-33898471-thumb
    「25%関税の衝撃」トランプ圧力8か月、日本と欧州が15%で踏みとどまった理由
    CP-2023-0065-33905179-thumb
    日産が中国で“コスパ怪物”投入、中国EVの土俵に立った瞬間
    CP-2023-0186-33907556-thumb
    冬の朝に増える“立てワイパー”、メーカー設計とズレた使い方が痛手に
    CP-2024-0164-33996128-thumb
    「来年、本当のEV戦争が始まる」第3世代電気自動車に世界が注目する理由
    CP-2024-0164-33967268-thumb
    「最先端だからといって最善ではない」便利の裏で広がるユーザーの不満連鎖