マツダ、2ローター×電動化で北米攻略へ!アイコニックSPで示す「90%CO2削減」の革新技術の全貌

マツダ、北米市場攻略へ本腰

電動化時代に挑む

2ローター・ロータリーエンジンで勝負

引用:Car Expert

マツダのロータリーエンジン技術が新時代を迎えている。かつてRX-7で名を馳せたこのエンジンは、現在、電動化時代の核心技術として位置づけられている。マツダはハイブリッドシステムと組み合わせた2ローター・ロータリーエンジンを開発し、排出ガス規制と高出力要求の両立を目指している。

マツダの毛籠勝弘社長は「シングルローターエンジンでは北米市場の高出力要求を満たせない」と述べ、2ローターエンジンの開発を加速させていることを明らかにした。北米市場向けの強力な電力生成がこのプロジェクトの要となると強調した。

引用:Wikipedia
引用:マツダ

次世代スポーツカーの青写真

アイコニックSPロータリーエンジン

昨年公開されたアイコニックSPは、デュアルロータリーエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。カーボンニュートラル燃料の使用により排出量を最大90%削減できる技術を採用し、マツダは近い将来の量産化を示唆している。

また、マツダが提出した特許資料によると、アイコニックSPは前輪ハブモーターとリア搭載トランスアクスルの構成を採用し、従来のスポーツカーならではの走りを重視している。この設計はロータリーファンの心をくすぐる要素となりそうだ。

引用:マツダ
引用:Monochrome Watches

北米市場を見据えた戦略

2ローターシステムの実力

毛籠社長は「北米市場の特性を考えると、シングルローターでは力不足だ」と述べ、2ローターシステムでより高い出力が実現できると説明した。二つのローターが独立して作動し、一つのシャフトを通じて電力を生成する仕組みという。

この2ローターシステムは、従来のレンジエクステンダー方式とは一線を画し、本格的なスポーツカー設計にも対応可能だ。マツダはこれによりハイブリッド技術とスポーツカーの醍醐味の両立を図る。

引用:マツダ
引用:マツダ

内燃機関技術へのこだわり

新たな黄金期を見据えて

マツダは電動化の潮流の中でも内燃機関(ICE)技術を手放さない姿勢を貫く。今年初め、トヨタやスバルと共に「マルチパス戦略」を発表し、次世代パワートレインの開発に着手した。

この発表では、デュアルローターレンジエクステンダーシステムと小型シングルローターエンジンを搭載したプロトタイプが披露され、内燃機関と電気自動車技術の共存への道筋が示された。マツダはこのアプローチを通じ、伝統と革新を融合させる新たな解決策を探っている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33325548-thumb
「豪華なのにエコ?」エマ・ワトソンの自動車コレクションの中の答え
CP-2023-0186-33296587-thumb
アメリカの名を冠し中国技術を採用 ラム・ダコタの立ち位置はどこに
CP-2023-0094-33302061-thumb
『パフォーマンス-B STI』、最後のターボBOXERか!?電動化時代に放たれた狼煙
Depositphotos_738430294_L
「目的地周辺です」、まだ聞こえるなら旧型ナビの可能性があるかも?
Depositphotos_546505534_S
燃費節約のつもりが逆効果、車を壊す“あの習慣”
CP-2025-0132-33481613-thumb
「もうバイクも電気?」広がる中国製の波、低価格の裏に潜むリスクは
CP-2023-0065-33327443-thumb
「生産停止中に“次期V8”が走った」ランドローバー、ハッキング危機下でも開発続行か
CP-2023-0070-33320709-thumb
日本の小型SUVが世界を走る!ジムニー輸出10万台突破で“日本車の底力”示す
  • アクセスランキング

    「豪華なのにエコ?」エマ・ワトソンの自動車コレクションの中の答え
    アメリカの名を冠し中国技術を採用 ラム・ダコタの立ち位置はどこに
    『パフォーマンス-B STI』、最後のターボBOXERか!?電動化時代に放たれた狼煙
    「目的地周辺です」、まだ聞こえるなら旧型ナビの可能性があるかも?
    燃費節約のつもりが逆効果、車を壊す“あの習慣”
    「もうバイクも電気?」広がる中国製の波、低価格の裏に潜むリスクは
    「生産停止中に“次期V8”が走った」ランドローバー、ハッキング危機下でも開発続行か
    日本の小型SUVが世界を走る!ジムニー輸出10万台突破で“日本車の底力”示す
    「ステンレスボディは盾になるか?」ラスベガス警察の挑戦、結果は?
    「究極の10台」モーターショーより熱い、メーカーと職人が激突する2025年SEMAショー

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33325548-thumb
    「豪華なのにエコ?」エマ・ワトソンの自動車コレクションの中の答え
    CP-2023-0186-33296587-thumb
    アメリカの名を冠し中国技術を採用 ラム・ダコタの立ち位置はどこに
    CP-2023-0094-33302061-thumb
    『パフォーマンス-B STI』、最後のターボBOXERか!?電動化時代に放たれた狼煙
    Depositphotos_738430294_L
    「目的地周辺です」、まだ聞こえるなら旧型ナビの可能性があるかも?
    Depositphotos_546505534_S
    燃費節約のつもりが逆効果、車を壊す“あの習慣”
    CP-2025-0132-33481613-thumb
    「もうバイクも電気?」広がる中国製の波、低価格の裏に潜むリスクは

    主要ニュース

    CP-2023-0065-33325085-thumb
    「ステンレスボディは盾になるか?」ラスベガス警察の挑戦、結果は?
    CP-2023-0065-33322990-thumb
    「究極の10台」モーターショーより熱い、メーカーと職人が激突する2025年SEMAショー
    CP-2023-0065-33308951-thumb
    「殺傷武器と化した偽エアバッグ」、中国製偽エアバッグを警告
    Toyota-Unveils-Camry-GT-S-Concept-2
    「カムリ史上最も攻撃的」トヨタの新しい実験、GT-Sが目指す次の章
    CP-2023-0065-33305243-thumb
    「20年ぶりの逆襲」日産SUV系の誇り、V6ツインターボで復活
    CP-2023-0094-33300187-thumb
    レクサス、LSの時代に終止符…“新しい感性”で未来を開く