「世界一醜いクルマ」フィアット・ムルティプラがまさかの復活!ヒュンダイのピクセルデザインでレッテルを剥がす

「世界一醜いクルマ」として

知られた「ムルティプラ」が

現代自動車のピクセルデザインで復活

引用:Instagram@joseph.kfoury.design

現代自動車のデザイン要素を採り入れたとされる車両が登場し、注目を集めている。数多くの自動車の中で、乗用車とバンの中間に位置するミニバンが長く記憶に残ることは少ない。しかし、発売から20年以上経った今でも話題になり続けているミニバンがある。それがフィアットの「ムルティプラ」だ。

ムルティプラは、ポンティアックのアズテック、KGモビリティ(旧双龍自動車)のロディウスと並び、世界で最も醜い自動車の一つとして知られている。欧州専用モデルであるにもかかわらず、その独特な外観は日本でも話題を呼んだほどだ。デザインの是非を巡って議論を呼ぶ車両であることは間違いない。

引用:Instagram@joseph.kfoury.design
引用:Wikipedia

張り出したオーバーフェンダーと太いタイヤ

ピクセルデザインを大胆に取り入れた外観

このほど、このムルティプラの次世代モデルのCGイメージが公開され、注目を集めている。画像で最も目を引くのは、フロントとリアのライトユニットだ。近年、現代自動車が推し進めているピクセルデザインを積極的に採用した姿が特徴的だ。

従来より大径化したホイールと低く構えたワイドなスタンスが、車両に安定感のある外観をもたらしている。また、筋肉質なオーバーフェンダーと新デザインのホイールを太いタイヤで包み込んだ新たなスタイリングを提案している。タイヤにもピクセルデザインを採用し、ライトユニットとの一体感を演出している。

引用:Instagram@joseph.kfoury.design
引用:Instagram@joseph.kfoury.design

ルーフボックスとラダーで

実用性を向上

車両の外観は全体的に直線的な箱形のフォルムへと一新された。サイドパネルには凹型で刻まれたMLTPLAロゴが印象的で、ルーフにはキャリアボックスが追加された。また、すべてのピラーを廃し、フロントガラスからリアガラスまでを一体化させることで未来感を演出している。

さらに、車両側面後部にはラダーを装着できる溝が設けられており、実用性の向上が図られている。一部では大げさとも思える要素もあるが、かつて「世界一醜い車」と揶揄された先代モデルと比較すれば、大きな進化を遂げたと言えるだろう。

引用:Instagram@joseph.kfoury.design
引用:AutoTest Magazine

量産化の見通しは?

ムルティプラ復活なるか

フィアット・ムルティプラのこのCGイメージが実車として具現化され、量産を経て市場に投入される可能性は極めて低い。イタリアの自動車メーカーは、乗用車の不振と様々な要因から、ムルティプラの復活に消極的な姿勢を示している。それにもかかわらず、今回公開されたCGイメージは多くのカーファンの関心を集めている。

一方、フィアットは今年2月、ムルティプラの電動版となる「Re.ムルティプラ」を発表した。このプロジェクトは、象徴的な過去のデザインを現代的に再解釈し、電動パワートレインを搭載することで21世紀にふさわしいモデルへと進化させ、EV時代の新たな可能性を探ることを目指している。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33830297-thumb
「雪だけじゃない」冬の道路と車を蝕む“濡れた落ち葉”
CP-2023-0065-33802626-thumb
SUVに傾いた韓国市場、日産セダンが揺さぶる理由
CP-2023-0065-33777315-thumb
「バッテリー不安は解消できるのか」BMW、EVにガソリンを載せる理由
CP-2023-0065-33800329-thumb
出勤前にエンジンがかからない!?冬のバッテリー放電を防ぐ方法
CP-2023-0328-33831901-thumb
北米赤字が突きつけた現実、ホンダ・日産・三菱が米国で共同戦線
CP-2023-0328-33831895-thumb
「ホンダは15%急減」5か月ぶりのマイナス、日本車4社が米国で失速した理由
CP-2023-0397-33808325-thumb
トヨタ中国EV戦略が結実、bZ3Xが外資EV販売1位に
CP-2025-0055-33778761-thumb
クーラント交換時期を間違えると何が起きるのか、エンジンに忍び寄る危険
  • アクセスランキング

    「雪だけじゃない」冬の道路と車を蝕む“濡れた落ち葉”
    SUVに傾いた韓国市場、日産セダンが揺さぶる理由
    「バッテリー不安は解消できるのか」BMW、EVにガソリンを載せる理由
    出勤前にエンジンがかからない!?冬のバッテリー放電を防ぐ方法
    北米赤字が突きつけた現実、ホンダ・日産・三菱が米国で共同戦線
    「ホンダは15%急減」5か月ぶりのマイナス、日本車4社が米国で失速した理由
    トヨタ中国EV戦略が結実、bZ3Xが外資EV販売1位に
    クーラント交換時期を間違えると何が起きるのか、エンジンに忍び寄る危険
    関税逆風でも止まらない、トヨタ世界1000万台独走
    「前より走らない」と感じたら読むべき出力低下の全パターン

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33830297-thumb
    「雪だけじゃない」冬の道路と車を蝕む“濡れた落ち葉”
    CP-2023-0065-33802626-thumb
    SUVに傾いた韓国市場、日産セダンが揺さぶる理由
    CP-2023-0065-33777315-thumb
    「バッテリー不安は解消できるのか」BMW、EVにガソリンを載せる理由
    CP-2023-0065-33800329-thumb
    出勤前にエンジンがかからない!?冬のバッテリー放電を防ぐ方法
    CP-2023-0328-33831901-thumb
    北米赤字が突きつけた現実、ホンダ・日産・三菱が米国で共同戦線
    CP-2023-0328-33831895-thumb
    「ホンダは15%急減」5か月ぶりのマイナス、日本車4社が米国で失速した理由

    主要ニュース

    CP-2025-0057-33785918-thumb
    関税逆風でも止まらない、トヨタ世界1000万台独走
    CP-2025-0055-33781613-thumb
    「前より走らない」と感じたら読むべき出力低下の全パターン
    CP-2023-0065-33774762-thumb
    トヨタが支配した市場に乱入、80台限定トライトン・サバナの“戦闘宣言”
    CP-2023-0065-33848058-thumb
    謎の“3台シルエット”出現!トヨタが隠していた真の後継機はどれだ
    CP-2023-0065-33761845-thumb
    「高速走行後の1分サボりが愛車を壊す」最新ターボ車でも進む焼き付きの真実
    Depositphotos_685430238_L (1)
    トランプ「新車は安くなる」燃費規制を“大幅緩和”…EV時代に急ブレーキ