レトロな風合いと最新技術の融合!トヨタが贈るランドクルーザー「レトロクルーザー」がカッコよすぎる

トヨタを代表する4WD「ランドクルーザー」

本格チューニングカー登場で話題沸騰

1967年型をモチーフに製作

引用:YouTubeチャンネル「Toyota USA」

ランドクルーザーは1951年の発売以来、70年以上の歴史を誇るトヨタの本格4WDだ。「世界のどこからでも安全に帰還できる車」をコンセプトとするこのモデルは、過酷な環境下でも性能を発揮する高い信頼性で知られる。耐久性において他の追随を許さないと評価され、世界中で長年にわたり支持を集めている。

このようなランドクルーザーの伝統を受け継ぐ特別なチューニングカーが最近注目を集めている。この車両は、世界最大のカスタムカーショー「SEMAショー」に昨年出展されたもので、今年のイベントを控え、トヨタが今回どのような車両を展示するのか期待が高まる中、同車両も再び話題を呼んでいる。

引用:YouTubeチャンネル「Toyota USA」
引用:トヨタ

北米市場復活を記念し製作

専用足回りを新規開発

「トヨタレトロクルーザー」と名付けられたこの車両は、ランドクルーザーの北米市場復活を祝して製作された。ベース車両には5,000ドル(約76万円)で購入した1967年型FJ45ランドクルーザーの中古車を使用。フレーム幅を254mm拡大し、それに合わせてワイドフェンダーを装着。さらに、各所で性能向上が図られた。

レトロクルーザーの特徴の一つが足回りだ。トヨタは最新型ランドクルーザーのパーツを可能な限り流用しようとしたが、乗り心地向上のため専用サスペンションの開発を決定。フロントトレッドが約102mm拡大され、ストロークが30%増加。リアには独立懸架式サスペンションを採用した。さらに35インチタイヤとカスタム17インチホイールの組み合わせにより、力強いシルエットを実現した。

引用:トヨタ
引用:トヨタ

100系の4.7L V8エンジンを搭載

上質な本革で内装を贅沢に

パワーユニットには100系ランドクルーザーの4.7L V8エンジンと4速AT(オートマチックトランスミッション)を採用。32バルブDOHC仕様で最高出力230馬力を発揮し、トランスファーとデフロック機構も装備。マフラーにはボーラ(Borla)社製のステンレス製スポーツマフラーを採用し、V8ならではの排気サウンドを強調している。

内装には最新モデルのテクノロジーを搭載し、高級感を演出。メーターパネルやシートを含む内装材の随所にコノリー(Connolly)社製本革を採用。さらに、アウトドアでの走行に対応するナビゲーションシステムや衛星電話、15ガロン(約56.8L)の給水システムも追加された。また、車体剛性を高めるロールケージも装備している。

引用:トヨタ
引用:YouTubeチャンネル「Toyota USA」

現地のカスタムビルダーと共同制作

塗装も全面的にやり直し

トヨタはレトロクルーザーの製作過程で、入念な復元作業も実施。本格的なカスタマイズに先立ち、車両を完全に分解し、劣化部品をすべて交換。これには腐食したホース類、燃料系統、ショックアブソーバーなど多岐にわたる箇所が含まれる。機械系統の復元後、米国のカスタムカービルダー「コンプリート・カスタムズ(Complete Customs)」が外装の復元とカスタマイズを担当した。

既存の塗装をすべて剥離し、純正色に近い色で再塗装を施し、新車同様の外観に仕上げた。ショーカーとして製作されたため市販化はされなかったが、その完成度の高さにファンから称賛の声が寄せられた。11月6日(米国時間)に開催される今年のSEMAショーでは、トヨタがどのような車両を披露するのか注目が集まっている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0094-33981880-thumb
生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
CP-2023-0065-33975647-thumb
「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
CP-2023-0065-33968639-thumb
「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
CP-2023-0065-33923796-thumb
GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
CP-2023-0065-33936919-thumb
「弾丸OK、砂利NG?」サイバートラックで露呈した設計の盲点
CP-2023-0065-33914214-thumb
「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”
CP-2023-0065-33918731-thumb
「飛び石で新車が終わる?」PPFかセラミックか、塗装保護の正解は一つじゃない
CP-2023-0065-33921238-thumb
「未来装備なのに選ばれない」電子サイドミラー、20%止まりの現実
  • アクセスランキング

    生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
    「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
    「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
    GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
    「弾丸OK、砂利NG?」サイバートラックで露呈した設計の盲点
    「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”
    「飛び石で新車が終わる?」PPFかセラミックか、塗装保護の正解は一つじゃない
    「未来装備なのに選ばれない」電子サイドミラー、20%止まりの現実
    「南米に投げた勝負車」日産の低価格SUVカイト、果たして市場を掴めるのか
    整備士の「アライ見ましょう」は営業か、実は急ブレーキで制御遅れの火種になる

    最新ニュース

    CP-2023-0094-33981880-thumb
    生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
    CP-2023-0065-33975647-thumb
    「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
    CP-2023-0065-33968639-thumb
    「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
    CP-2023-0065-33923796-thumb
    GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
    CP-2023-0065-33936919-thumb
    「弾丸OK、砂利NG?」サイバートラックで露呈した設計の盲点
    CP-2023-0065-33914214-thumb
    「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”

    主要ニュース

    CP-2023-0059-33924631-thumb
    「南米に投げた勝負車」日産の低価格SUVカイト、果たして市場を掴めるのか
    CP-2023-0065-33911740-thumb
    整備士の「アライ見ましょう」は営業か、実は急ブレーキで制御遅れの火種になる
    CP-2023-0065-33912451-thumb
    「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ
    CP-2022-0212-33896562-thumb
    「家族もEVも諦めない」新型GLBが示したベンツの覚悟
    CP-2023-0065-33902653-thumb
    メルセデス・ベンツCLAが電動化へ、600km航続と5分充電が示す次の一手
    CP-2022-0212-33899522-thumb
    「まだ終わらせない」トヨタの切り札GR GT、V8ハイブリッドが選ばれた理由