「1日23km、タダで充電?」日産アリア・ソーラーが見せた”太陽光EV普及”への道筋

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【引用:日産】日産は純電気SUVアリアをベースに、ボンネット・ルーフ・テールゲートへ太陽光パネルを統合した実験的コンセプトモデルを公開した。発電した電力はDC形式で直接高電圧バッテリーに供給され、外部充電に依存しない補助電源として機能する設計だ。最適な日照条件下では1日あたり最大約23kmの航続距離を追加できるとされ、地域別ではドバイ基準で約21km、ロンドンのような日照時間が限られる環境でも約10kmの補助が可能と試算されている。

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【引用:日産】同社によれば、晴天時に約80kmを2時間走行したケースで、太陽光発電により約0.5kWhを追加充電できたという。航続距離換算では約3kmに相当し数値自体は限定的だが、外部電源を用いず走行中および駐車中に発電できる点が技術的な検証ポイントとなる。年間ベースでは利用環境に応じて充電頻度を35〜65%削減できる可能性があるとし、短距離通勤かつ屋外駐車の比率が高いユーザーほど効果が顕在化すると分析している。

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【引用:日産】本プロジェクトはオランダの太陽光EVスタートアップであるライトイヤーとの協業により実現した。アリア・コンセプトには約3.8㎡の高効率パネルを搭載し、発電ロスを抑えつつ車載バッテリーへ直接エネルギーを供給する構成を採用する。ライトイヤーは量産計画で困難に直面した経緯があるが、太陽光変換効率に関する技術基盤は業界内で高い評価を受けており、今回の共同開発はその技術の実装可能性を検証する位置付けとなる。

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【引用:日産】現時点で太陽光パネルを備えた量産EVの投入計画はないものの、国内では軽EVサクラ向けにルーフ型太陽光アクセサリーAo-Solar Extenderの検討が進められている。年間最大約3,000km相当を太陽光で補助できるとの構想で、日常使用域での実効性を探る段階にある。太陽光EVは依然としてコストと発電効率のバランスが課題だが、車両自体が再生可能エネルギーを生成するという方向性は、電動化戦略の次段階を示す技術テーマとして継続的な研究対象になると考えられる。

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