日産GT-Rの魂をステージアに!R35型フロントエンド移植に2年を費やした驚きのプロジェクトが話題に

日産・ステージアワゴンに

GT-Rのフロントエンドを移植

生産終了したが、依然人気の車種

引用:YouTube 「Tofu Auto Works」
引用:YouTube 「Tofu Auto Works」

日産の高性能スポーツカー「GT-R(R35型)」が正式に生産終了となった。日本を代表する名車の生産終了は世界中の自動車ファンに大きな衝撃を与えた。しかし、GT-Rの精神は今なお息づいており、さまざまなカスタム文化の中で再解釈され続けている。その一例として、ニュージーランドで日産・ステージアにR35型GT-Rのフロントエンドを移植した車両が登場し、注目を集めている。

このプロジェクトは、ニュージーランドのカスタムカー専門店「Tofu Auto Works」が手掛け、完成までに2年を要した。単にバンパーやヘッドライトを交換するのではなく、GT-Rのデザインをワゴンボディのステージアに自然に融合させるという緻密な作業が行われた。この過程は38本の動画で詳細に記録され、自動車愛好家たちの関心を集めている。

引用:Reddit
引用:Reddit

他車種のフロントエンド移植

極めて困難な作業

一般的に、フェイスリフトモデルの登場に伴って新型仕様に改造することはよくあるが、全く異なる車種のフロントエンドを移植するのは単なるカスタムではなく、膨大な技術力とノウハウを要する作業だ。車体構造が根本的に異なるため、フードやバンパー、ヘッドライト、フェンダーなどのパーツを一つ一つ適合させる必要がある。ステージアは元々ファミリーステーションワゴンだが、このプロジェクトを通じて、まるで日産が公式に発売したGT-Rワゴンのような完成度を実現した。

Tofu Auto Worksは2007年型ステージアオーテックアクシスモデルをベースに作業を進めた。このモデルは276馬力の3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載し、5速オートマチックトランスミッションと4WDシステムを備えている。やや直線的な洗練されたワゴンスタイルに、GT-Rの攻撃的かつ流線型のフロントデザインが加わり、「ステージアGT-R」という独特の魅力を持つ車が誕生した。

引用:Revhard Motors
引用:Revhard Motors

国内でも改造例あり

スカイラインGT-R R34

興味深いのは、このような改造文化が国内でも活発であることだ。国内ではステージアワゴンにスカイラインR34のフロントエンドを移植する例がよく見られる。R34型スカイラインは日産史上最も象徴的なモデルの一つとされ、ステージアと同系統のRBエンジンを搭載しているため、フロントエンドを改造するだけでラインナップの一部のように見える。

一方で、R35型GT-Rのフロントエンドをステージアに移植するのは遥かに困難な作業だ。両車のプラットフォームが全く異なるため、単なるバンパー交換に留まらず、Aピラーのパーティングラインやフェンダーパネルを含む車体パネルの大規模な修正が必要となる。しかし、Tofu Auto Worksは、完璧なディテールを維持しつつ、まるで純正車のような品質を実現している。

引用:YouTube 「Tofu Auto Works」
引用:YouTube 「Tofu Auto Works」

改造キット発売へ

海外の自動車文化

このプロジェクトが世界中の自動車愛好家の注目を集める中、Tofu Auto WorksはGT-Rフロントエンドコンバージョンキットの正式販売を決定した。全11点のパーツで構成されるこのキットの価格は6,500ニュージーランドドル(約55万9,034円)で、世界中への発送にも対応している。GT-Rスタイルをまとった独特なステージアを作りたい愛好家にとって、魅力的な選択肢となりそうだ。

日産は公式にGT-Rワゴンを発売したことはないが、このプロジェクトによってGT-Rスタイルを採用した実用的なステーションワゴンが現実のものとなった。GT-Rは一時市場から姿を消したが、GT-Rに魅了された愛好家たちが生み出したステージアとGT-Rの融合は新たなカスタムトレンドとして定着するかもしれない。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33594732-thumb
日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
CP-2023-0186-33567111-thumb
日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
CP-2024-0181-33483425-thumb
高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
CP-2024-0164-33645800-thumb
世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
CP-2023-0065-33574153-thumb
「欧州で走れば“違法”扱い?」サイバートラック、型式認証ゼロの衝撃
CP-2022-0212-33562095-thumb
世界が固唾飲む、トヨタ液体水素エンジンが初の実戦へ
CP-2025-0003-33616510-thumb
真冬の朝でも慌てない、キー無反応でも100%動く隠しルートとは
CP-2023-0065-33554037-thumb
なぜ今マツダなのか、韓国ユーザーの“意外な反応”が話題
  • アクセスランキング

    日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
    日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
    高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
    世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
    「欧州で走れば“違法”扱い?」サイバートラック、型式認証ゼロの衝撃
    世界が固唾飲む、トヨタ液体水素エンジンが初の実戦へ
    真冬の朝でも慌てない、キー無反応でも100%動く隠しルートとは
    なぜ今マツダなのか、韓国ユーザーの“意外な反応”が話題
    電動化の時代に“3.8秒”を叩きつけたM2 CS、BMW最後の反逆
    トヨタ、EV工場再延期という異例判断、世界市場の変調か

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33594732-thumb
    日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
    CP-2023-0186-33567111-thumb
    日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
    CP-2024-0181-33483425-thumb
    高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
    CP-2024-0164-33645800-thumb
    世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
    CP-2023-0065-33574153-thumb
    「欧州で走れば“違法”扱い?」サイバートラック、型式認証ゼロの衝撃
    CP-2022-0212-33562095-thumb
    世界が固唾飲む、トヨタ液体水素エンジンが初の実戦へ

    主要ニュース

    CP-2023-0065-33546398-thumb
    電動化の時代に“3.8秒”を叩きつけたM2 CS、BMW最後の反逆
    CP-2023-0065-33549239-thumb
    トヨタ、EV工場再延期という異例判断、世界市場の変調か
    CP-2023-0065-33518933-thumb
    ハリウッド女王アリアナ、選んだのは“空間と快適” 愛車が語る素顔
    CP-2023-0076-33609005-thumb
    車内空気にカビと細菌が漂う、暖房ONで“汚染循環”が始まる
    CP-2023-0065-33584636-thumb
    「え、こんなに簡単?」、初めてでもできた“オイル交換の真実”
    CP-2023-0065-33542147-thumb
    ホンダとトヨタ、北米・アジアをまたぐ“グローバル二強”の直接対決