日産が放つ野心作!全長4.9mの巨艦EVセダン「N7」が中国デビュー、0.208Cdの圧巻ボディに最新AI装備

日産、新型EV「N7」を公開

全長4,930mmのラグジュアリーセダン

先進的デザインの電気自動車を披露

引用:日産

日産自動車と中国の東風自動車の合弁会社である東風日産乗用車(以下、東風日産)は、広州モーターショーにおいて電気自動車「N7」を初公開した。同車は東風日産が独自に開発したEVプラットフォームをベースとする第一弾モデルで、日産はこのN7をもとに量産モデルを展開し、中国市場での巻き返しを図る考えだ。

東風日産は「中国におけるEVの新基準を確立する」と意欲を示しており、これまで中国市場で苦戦を強いられてきた日産の主力車種となることが期待されている。以下、公開されたN7の詳細を紹介する。

引用:X(旧Twitter)@Tycho de Feijter
引用:X(旧Twitter)@Tycho de Feijter

先鋭的なヘッドライトデザイン

特徴的なV字型デイライトを採用

N7のボディサイズは全長4,930mm、全幅1,895mm、全高1,487mm、ホイールベース2,915mmを誇る。EVとしては全長に対してホイールベースがやや控えめな設定となっている。フロントマスクには日産のVモーションデザインを踏襲し、鋭角的な形状のヘッドライトにV字型のデイライトを配置。ボンネットラインの下部には水平のイルミネーションと発光する日産ロゴを備え、先進性を強調している。

フロントデザインはグリルレスで、ボディパネルによって構成されている。照明ユニットに沿ったアグレッシブなプロポーションが特徴で、バンパー部分にはピアノブラック処理を施し高級感を演出。サイドビューではフレームレスドアと格納式ドアハンドルにより、なめらかな面構成を実現している。ドアハンドル上部には、これを強調する水平のキャラクターラインが走っている。

引用:X(旧Twitter)@Tycho de Feijter
引用:CarsCoops

AIがシート位置を自動調整

最適なドライビングポジションを提供

薄型のAピラーから伸びるルーフラインは、トランクリッドへと流れるようなファストバックスタイルを描く。リアエンドには横一文字のテールランプを配置し、フロント同様にV字型の発光パターンが特徴的だ。リアバンパーにもピアノブラック処理を施し、デザインの統一感を演出している。N7の洗練されたボディラインにより、空力性能は0.208Cdを実現した。

インテリアの詳細は明らかにされていないものの、東風日産によると業界初となるAI搭載型シート自動調整システムを採用するという。AIの継続的な学習と無線によるソフトウェア更新により、運転者に最適なポジションを提供。シートに設置された49個のセンサーが体圧分布を検知し、背もたれや腰部サポート、レッグサポートをリアルタイムで調整する仕組みだ。

引用:日産
引用:日産

自動運転支援システムを搭載

高度な運転支援機能を実現

また、東風日産と中国の自動運転ベンチャー企業モメンタ(Momenta)が共同開発した自動運転支援システムを搭載。市街地や高速道路など一般的な走行環境での運転支援に加え、自動駐車機能も備える。日産は今回公開したN7をベースに、今後中国での量産モデル展開を計画している。

一方で、日産はこれまで中国市場での販売不振が続いている。N7の先進的なデザインと最新技術により、中国市場での挽回を目指すものの、現地メーカーが手頃な価格帯のEVで市場を席巻している状況下で、競争力のある価格設定が課題となりそうだ。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2022-0212-33237819-thumb
“ロケット!?”BOOSTモードで覚醒 ホンダが新型EV『Super-ONE』を初公開
CP-2023-0078-33232275-thumb
「センチュリーで日本の誇りを取り戻す」トヨタが誇りを懸けた新章、センチュリーが世界の舞台へ
CP-2025-0196-33262583-thumb
車のドアが凍らない?整備士が明かす「ヴァセリン」の魔法
CP-2023-0065-33237961-thumb
電気自動車ブレーキに潜む“時限爆弾”、知らぬ間に寿命半減
CP-2023-0065-33233633-thumb
「ブレーキまで侵入された時代」、自動車がハッカーの標的に、便利さが招く制御不能の恐怖
CP-2023-0065-33241224-thumb
「1回の充電で1,704km?」、走行距離を倍増させたのは“運転者の意識”だった
CP-2023-0094-33214424-thumb
ミッドシップ×4WD、新たな鼓動が響く!トヨタの核心にGRスピリット
CP-2023-0065-33242601-thumb
スカイライン400R、“伝説の終章”公開 日産の魂が動き出す
  • アクセスランキング

    “ロケット!?”BOOSTモードで覚醒 ホンダが新型EV『Super-ONE』を初公開
    「センチュリーで日本の誇りを取り戻す」トヨタが誇りを懸けた新章、センチュリーが世界の舞台へ
    車のドアが凍らない?整備士が明かす「ヴァセリン」の魔法
    電気自動車ブレーキに潜む“時限爆弾”、知らぬ間に寿命半減
    「ブレーキまで侵入された時代」、自動車がハッカーの標的に、便利さが招く制御不能の恐怖
    「1回の充電で1,704km?」、走行距離を倍増させたのは“運転者の意識”だった
    ミッドシップ×4WD、新たな鼓動が響く!トヨタの核心にGRスピリット
    スカイライン400R、“伝説の終章”公開 日産の魂が動き出す
    「その価値はあるのか」 10台限定、価格も存在も規格外 SUVの“キング”が登場
    「完全自動」を信じて眠った運転手…警察に突っ込む

    最新ニュース

    CP-2022-0212-33237819-thumb
    “ロケット!?”BOOSTモードで覚醒 ホンダが新型EV『Super-ONE』を初公開
    CP-2023-0078-33232275-thumb
    「センチュリーで日本の誇りを取り戻す」トヨタが誇りを懸けた新章、センチュリーが世界の舞台へ
    CP-2025-0196-33262583-thumb
    車のドアが凍らない?整備士が明かす「ヴァセリン」の魔法
    CP-2023-0065-33237961-thumb
    電気自動車ブレーキに潜む“時限爆弾”、知らぬ間に寿命半減
    CP-2023-0065-33233633-thumb
    「ブレーキまで侵入された時代」、自動車がハッカーの標的に、便利さが招く制御不能の恐怖
    CP-2023-0065-33241224-thumb
    「1回の充電で1,704km?」、走行距離を倍増させたのは“運転者の意識”だった

    主要ニュース

    CP-2023-0065-33211660-thumb
    「その価値はあるのか」 10台限定、価格も存在も規格外 SUVの“キング”が登場
    CP-2024-0164-33254558-thumb
    「完全自動」を信じて眠った運転手…警察に突っ込む
    CP-2023-0065-33167287-thumb
    ボルボ、初の電動旗艦「ES90」発表 NVIDIA搭載で新時代へ
    CP-2023-0065-33179980-thumb
    ブルーノ・マーズ、華麗な舞台裏に響くエンジンの旋律 感性で満たされた“走るミュージアム”
    CP-2024-0045-33168289-thumb
    トヨタ新型「カムリGT-Sコンセプト」登場…合理を超えた感性の“スポーツセダン”
    CP-2023-0065-33130318-thumb
    名前だけで40種類!?「ADASの呼び名」がメーカーごとにバラバラな“本当の理由”