新型A5 L、ついに中国市場で発表
快適性と高級感を追求した室内空間
「乾崑」搭載で自動運転技術を強化

アウディが中国専用ロングボディモデル、新型A5 Lスポーツバックを正式に発表した。「上海モーターショー2025」で初披露され、SAIC‑Audiを通じて現地市場に投入されたこのモデルは、ファーウェイ製「乾崑(Qiankun)」インテリジェント走行システムを搭載し、先進自動運転技術への本気度を示したものだ。
最大の特徴は、中国のラグジュアリー市場を念頭に置いた室内空間だ。全長4903mm、ホイールベース2922mmを確保し、グローバル版に対して74mm/22mmの延長を果たしており、プレミアムセダンにふさわしい居住性を実現している。


洗練されたスポーティデザイン
「乾崑」で進化する自動運転技術
外観デザインはファストバックの美しいルーフラインを踏襲しつつ、スポーティで豪華な装いを強調している。前面には発光するロゴ付きライティングバー、さらにレーザーレーダーなどを巧みに組み込んだグリルが配置され、夜間の視認性と先進感を両立させている。
「乾崑」インテリジェント走行システムは、ライダーや高解像度カメラ、ミリ波レーダー、超音波センサーなど多数のセンサーを統合し、高速道路および市街地での自動運転や障害物回避、自動車線変更などを実現する。また、多様な駐車支援機能も装備されている。

高効率パワートレインと7速DCT
3画面ディスプレイと豪華キャビン
パワートレインには第5世代EA888 2.0リッターターボエンジンを採用し、48V MHEVプラスマイルドハイブリッドを組み合わせることで、効率と動力性能の両立を図っている。トランスミッションは7速Sトロニックのデュアルクラッチ方式だ。
内装では、11.9インチデジタルメーター、14.5インチセンターディスプレイ、10.9インチ助手席用スクリーンによって構成された曲面ディスプレイを採用し、3画面による高い情報表示性を実現した。バング&オルフセンの20スピーカーオーディオも標準で、先進性とラグジュアリーが融合したキャビン空間となっている。