「完全自動」を信じて眠った運転手…警察に突っ込む

【引用:Lake and McHenry County Scanner】米国イリノイ州バリントン・ヒルズで、テスラ車が警察のパトカーに衝突する事故が起きた。運転者は事故当時、オートパイロット機能を作動させたまま眠っていたと供述している。警察によると、事故は15日未明に高速道路付近で発生し、テスラ車が停車中のパトカー後部に追突。運転者は軽傷を負って現場で逮捕され、不注意運転と公共安全脅威の容疑がかけられた。

【引用:Lake and McHenry County Scanner】テスラは近年、完全自動運転車(FSD)の実現を掲げて開発を進めてきた。CEOイーロン・マスク氏は「年内の商用化」を強調しているが、専門家は「技術的完成度が依然として不足している」と指摘する。現在のFSDはレベル2相当で、運転者が常に運転状況を監視し、必要に応じて介入する必要がある段階にとどまっている。

【引用:YouTubeチャンネル「WSJ」】今回の事故車両は最新のFSDシステムではなく、従来型のオートパイロット機能を使用していたことが確認された。オートパイロットは車線維持や車間距離制御などの基本的支援に限られる旧型システムである。テスラはかつて「パトカー認識問題を解決した」と発表したが、同様の事故は繰り返されており、今回も緊急ブレーキが作動しなかった。警察は前方センサーが停車車両を正しく認識できなかった可能性が高いとみている。

【引用:YouTubeチャンネル「WSJ」】一般的な先進運転支援システム(ADAS)は、運転者が居眠りや前方不注視状態に陥ると警告音や自動ブレーキで事故を防ぐ。しかしテスラのオートパイロットにはドライバー監視機能が限定的で、注意力低下時の即時介入が困難だとされる。専門家らは、この事故が完全自動運転技術の限界を示す象徴的な事例だとみている。

【引用:YouTubeチャンネル「WSJ」】米道路交通安全局(NHTSA)は「運転支援が運転を補助しても、運転者は常に前方を注視しなければならない」と警告を発した。一方、テスラは今回の事故について公式なコメントを出しておらず、「自社の運転支援は人間より安全だ」と主張を続けている。今回の衝突は、完全自動運転時代がまだ到来していない現実を改めて浮き彫りにした。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33241224-thumb
「1回の充電で1,704km?」、走行距離を倍増させたのは“運転者の意識”だった
CP-2023-0094-33214424-thumb
ミッドシップ×4WD、新たな鼓動が響く!トヨタの核心にGRスピリット
CP-2023-0065-33242601-thumb
スカイライン400R、“伝説の終章”公開 日産の魂が動き出す
CP-2023-0065-33211660-thumb
「その価値はあるのか」 10台限定、価格も存在も規格外 SUVの“キング”が登場
CP-2023-0065-33167287-thumb
ボルボ、初の電動旗艦「ES90」発表 NVIDIA搭載で新時代へ
CP-2023-0065-33179980-thumb
ブルーノ・マーズ、華麗な舞台裏に響くエンジンの旋律 感性で満たされた“走るミュージアム”
CP-2024-0045-33168289-thumb
トヨタ新型「カムリGT-Sコンセプト」登場…合理を超えた感性の“スポーツセダン”
CP-2023-0065-33130318-thumb
名前だけで40種類!?「ADASの呼び名」がメーカーごとにバラバラな“本当の理由”
  • アクセスランキング

    「1回の充電で1,704km?」、走行距離を倍増させたのは“運転者の意識”だった
    ミッドシップ×4WD、新たな鼓動が響く!トヨタの核心にGRスピリット
    スカイライン400R、“伝説の終章”公開 日産の魂が動き出す
    「その価値はあるのか」 10台限定、価格も存在も規格外 SUVの“キング”が登場
    ボルボ、初の電動旗艦「ES90」発表 NVIDIA搭載で新時代へ
    ブルーノ・マーズ、華麗な舞台裏に響くエンジンの旋律 感性で満たされた“走るミュージアム”
    トヨタ新型「カムリGT-Sコンセプト」登場…合理を超えた感性の“スポーツセダン”
    名前だけで40種類!?「ADASの呼び名」がメーカーごとにバラバラな“本当の理由”
    「米国では売らない!」トヨタ 新型FJクルーザー、世界のオフロードファンが息をのんだ理由
    【革命】「走る家電の時代か?」…シャープがEV市場に殴り込み!動くリビング「LDK+」第2章

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33241224-thumb
    「1回の充電で1,704km?」、走行距離を倍増させたのは“運転者の意識”だった
    CP-2023-0094-33214424-thumb
    ミッドシップ×4WD、新たな鼓動が響く!トヨタの核心にGRスピリット
    CP-2023-0065-33242601-thumb
    スカイライン400R、“伝説の終章”公開 日産の魂が動き出す
    CP-2023-0065-33211660-thumb
    「その価値はあるのか」 10台限定、価格も存在も規格外 SUVの“キング”が登場
    CP-2023-0065-33167287-thumb
    ボルボ、初の電動旗艦「ES90」発表 NVIDIA搭載で新時代へ
    CP-2023-0065-33179980-thumb
    ブルーノ・マーズ、華麗な舞台裏に響くエンジンの旋律 感性で満たされた“走るミュージアム”

    主要ニュース

    CP-2023-0065-33174024-thumb
    「米国では売らない!」トヨタ 新型FJクルーザー、世界のオフロードファンが息をのんだ理由
    CP-2023-0397-33155970-thumb
    【革命】「走る家電の時代か?」…シャープがEV市場に殴り込み!動くリビング「LDK+」第2章
    CP-2023-0186-33151156-thumb
    「もうガソリンいらない?」日産の“リチウム空気電池”が実現する2500km走行の現実
    CP-2024-0164-33231548-thumb
    “ラングラー&ブロンコ退け!”…ホンダHRC「パスポートHRCコンセプト」が砂漠で吠える
    CP-2024-0164-33231543-thumb
    【挑戦状】BYD『ラッコ』登場!“軽の聖域”の日本市場で通用するのか…中国EVの本気が見えた
    CP-2024-0164-33231571-thumb
    【衝撃公開】メルセデス・ベンツ「THE BOuLDER」登場…岩の中に隠された次世代スプリンターの秘密