ポルシェ初のピックアップトラック!?大胆な改造が話題のカイエンがセマショーに登場予定!

ピックアップトラックを作らないポルシェ

自ら改造した事例が登場し話題に

ノコギリで切り取って作ったという

引用:Facebook「The Rad Factory」

カナダやアメリカなど北米圏で欠かせない存在であるピックアップトラック。SUVボディにトラックの荷台を備えた形状で、日常走行にも不便がない居住性が魅力だ。さらに、商用車の印象を和らげ、男性的な外観と高い積載性が特徴的で、アメリカでは年間300万台以上が販売されている。その1台あたりの平均価格は4万ドル(約597万円)を超えるため、完成車メーカーにとっても大きなビジネスチャンスとなっている。

しかし、ピックアップトラック市場はフォード、シボレー、ラムといったアメリカ企業が強力に支配している。トヨタ・タコマや日産・ナバラを除いて、他国のメーカーは苦戦している。特にポルシェはSUV市場には参入しているが、スポーツカーブランドとしてピックアップトラックには関心を示していない。その中で、ポルシェのオーナーが自身のカイエンをピックアップトラックに改造したことで話題となっている。

引用:Facebook「The Rad Factory」
引用:Facebook「The Rad Factory」

カイエン第1世代モデルを基に

制作過程は順調ではなかった

車のチューニング専門インフルエンサー「ラドファクトリー(The Rad Factory)」は、ポルシェ・カイエンをピックアップトラックに改造する過程をYouTubeチャンネルで公開している。プロジェクトは約2ヶ月前に始まり、2002年から2010年にかけて生産されたカイエン第1世代モデルがベースとなっている。ポルシェが挑戦しなかった「カイエン・オーバーランド」を作るという目標で進められたが、制作過程は粗野で大胆だった。

最初に行われた作業は、2列目シート、トランクの内装、テールゲートを取り外し、その後Bピラーの上部を残して、後方のルーフやピラーをノコギリで切り取るというものだった。説明だけ聞くと簡単に思えるかもしれないが、作業は困難を極めたという。

引用:Facebook「The Rad Factory」
引用:Facebook「The Rad Factory」

車体を補強している最中に変形してしまうことも

今は小さな仕上げだけが残った状態

カイエンを開発したポルシェのエンジニアたちは、ピックアップトラックに改造される可能性を想定していなかった。さらに、カイエンはモノコック構造であり、ボディを切り取ることで剛性が大幅に低下した。特に荷台を補強する作業は難しく、下部フレームに追加の構造物を溶接する過程で車体がねじれたが、何とか解決したと制作者は語っている。

また、1列目シートの後方を仕切りで仕上げる作業も簡単ではなく、後方には開閉可能なスライディングウィンドウが設置され、ねじれ剛性を確保するために苦労したという。ポリエステルパテや丁寧な溶接が使用され、現在は細かい仕上げのみが残っている状態だ。

引用:Facebook「The Rad Factory」
引用:Facebook「The Rad Factory」

2024セマショーに展示予定

様々なネットユーザーからの反応が続いている

アメリカでは11月5日から8日(現地時間)に2024年セマショー(SEMA Show)が開催される。セマショーは世界最大の自動車チューニング博覧会として知られており、有名なチューナーや個人のプロジェクトが一堂に集まる場である。ラドファクトリーは、ポルシェ・カイエンのピックアップトラックの他に、マツダ・ミアータをベースにしたオフローダーチューニングカーも公開する予定だ。

このニュースに対してネットユーザーの反応はさまざまで、「ポルシェの会長が見たら気絶するだろう」、「最初は適当に作ったように見えたが、完成度が上がってきた」、「テールゲートは再利用できなかったのか?」、「悪くはない」、「オークションに出したらいくらになるだろう」、「アメリカでは合法だから羨ましい」など、様々な意見が寄せられている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33671717-thumb
「アメリカで囁かれる失望」ホンダ新型、“期待を煽るPRなのに加速はミニバン並み
CP-2023-0065-33665036-thumb
EV停滞を打ち破る“反逆者”たちが登場、2026年“個性爆発EV”が内燃派を動揺させる
CP-2023-0065-33674920-thumb
「冬の死角が露わに」WD-40を噴射した瞬間、タイヤ接地力が消える“危険な裏ワザ”が炎上
CP-2023-0065-33663958-thumb
「5年前の事故が今さら再燃」テスラに“1億円超”請求した運転者の告発とは
CP-2023-0065-33673794-thumb
フォードCEOが告白、年収1,800万円でも“5,000人の技術職”が埋まらない衝撃
CP-2023-0065-33665757-thumb
「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由
CP-2023-0065-33642798-thumb
「テスラ超えは本当か」BMW i4が見せた“3.6秒の反撃”、航続536kmの衝撃
CP-2023-0065-33633320-thumb
「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • アクセスランキング

    「アメリカで囁かれる失望」ホンダ新型、“期待を煽るPRなのに加速はミニバン並み
    EV停滞を打ち破る“反逆者”たちが登場、2026年“個性爆発EV”が内燃派を動揺させる
    「冬の死角が露わに」WD-40を噴射した瞬間、タイヤ接地力が消える“危険な裏ワザ”が炎上
    「5年前の事故が今さら再燃」テスラに“1億円超”請求した運転者の告発とは
    フォードCEOが告白、年収1,800万円でも“5,000人の技術職”が埋まらない衝撃
    「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由
    「テスラ超えは本当か」BMW i4が見せた“3.6秒の反撃”、航続536kmの衝撃
    「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
    冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
    EVバッテリー“突然死”の真相、メーカーが語らない隠れルールが浮上

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33671717-thumb
    「アメリカで囁かれる失望」ホンダ新型、“期待を煽るPRなのに加速はミニバン並み
    CP-2023-0065-33665036-thumb
    EV停滞を打ち破る“反逆者”たちが登場、2026年“個性爆発EV”が内燃派を動揺させる
    CP-2023-0065-33674920-thumb
    「冬の死角が露わに」WD-40を噴射した瞬間、タイヤ接地力が消える“危険な裏ワザ”が炎上
    CP-2023-0065-33663958-thumb
    「5年前の事故が今さら再燃」テスラに“1億円超”請求した運転者の告発とは
    CP-2023-0065-33673794-thumb
    フォードCEOが告白、年収1,800万円でも“5,000人の技術職”が埋まらない衝撃
    CP-2023-0065-33665757-thumb
    「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由

    主要ニュース

    CP-2023-0065-33663122-thumb
    冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
    CP-2024-0164-33739499-thumb
    EVバッテリー“突然死”の真相、メーカーが語らない隠れルールが浮上
    CP-2024-0181-33476588-thumb
    エンジン過熱、初動を誤れば数十万円損失、運転者が知らない致命的リスク
    CP-2023-0065-33662871-thumb
    「踏んでも止まらない」制動が突然消える“見えない死角”に、専門家が示した不安
    CP-2024-0164-33720445-thumb
    「なぜDだけが消えた?」メルセデスが30年守り続けた封印の理由、CとEの間に隠された戦略とは
    CP-2024-0164-33720404-thumb
    EVの核機能ワンペダル、便利さの裏で“誤操作急発進”が世界で問題化