「なぜ踏んでも進まないのか」雪道でTCSが逆効果になる瞬間

【引用:robertsjones】大雪や低温下では路面の摩擦係数が急激に低下し、発進時の駆動力伝達は不安定になりやすい。短時間で雪が踏み固められたり凍結したりすると、通常の舗装路で想定されている制御条件が成り立たなくなり、車両の挙動は一気に読みづらくなる。このような環境では、速度を抑えることや車間距離の確保に加え、車両に備わる制御機能の特性を理解することが重要となる。

【引用:ヒョンデ】現在の多くの車両には、姿勢制御装置や駆動力制御装置が搭載されている。これらはタイヤの空転や横滑りを検知し、エンジン出力やブレーキを自動的に制御することで車両の安定性を保つ仕組みだ。乾いた路面や雨天時のアスファルトでは非常に有効で、不要なスリップを抑え、安定した走行を支える。一方、摩擦の低い雪道では、制御の介入が早過ぎることで前に進みにくくなる場面が生じる。

【引用:The Drive】積雪路では、タイヤがある程度雪を掻き分けながら路面を捉える必要がある。ところが制御装置が空転を即座に危険と判断し出力を絞り続けると、駆動力が不足し、車両がその場から動けなくなることがある。こうした状況では、機能を一時的にオフにすることでエンジン出力が維持され、タイヤが雪を押しのけながら少しずつ前進できる場合がある。発進時や雪に埋もれた状態から抜け出す際に効果を発揮しやすい。

【引用:depositphotos】ただし、姿勢制御装置を常にオフにすることが安全というわけではない。走行中やカーブでは、車両の横滑りや姿勢の乱れを抑える役割が不可欠となるため、解除状態のままではリスクが高まる。必要な場面で短時間だけオフにし、状況が改善したら速やかにオンへ戻すことが望ましい。雪道での安全性は単一の機能に頼るものではなく、運転操作、路面状況の把握、そして車両制御への理解を組み合わせることで初めて確保される。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0094-34405813-thumb
「まだ終わらせない」WRX STI Sport#公開、スバルのICE執念
CP-2023-0094-34483981-thumb
「待ってたのはこれだ」Z NISMOに6MT登場、東京オートサロン2026で公開の狙い
CP-2022-0212-34464174-thumb
「テスラと戦うための現実解」ベンツ、レベル2++へ全面転換
CP-2025-0055-34364117-thumb
「その音、無視すると危険」走行中の異音が示す“車の限界サイン”
CP-2024-0164-34508215-thumb
「データは良好、現場はばらつき」テスラEV電池を巡る現実
CP-2023-0186-34383737-thumb
「航続562kmが一気に1124km?」CES 2026の全固体電池がEV常識を割る
CP-2025-0248-34396111-thumb
3万ドルで自動運転可能な電動ピックアップ、フォードの逆転戦略
CP-2025-0055-34413332-thumb
「エンジンは壊れていない?」朝の始動音が教える本当の異常箇所
  • アクセスランキング

    「まだ終わらせない」WRX STI Sport#公開、スバルのICE執念
    「待ってたのはこれだ」Z NISMOに6MT登場、東京オートサロン2026で公開の狙い
    「テスラと戦うための現実解」ベンツ、レベル2++へ全面転換
    「その音、無視すると危険」走行中の異音が示す“車の限界サイン”
    「データは良好、現場はばらつき」テスラEV電池を巡る現実
    「航続562kmが一気に1124km?」CES 2026の全固体電池がEV常識を割る
    3万ドルで自動運転可能な電動ピックアップ、フォードの逆転戦略
    「エンジンは壊れていない?」朝の始動音が教える本当の異常箇所
    「気づかぬうちに歪む」その運転、ホイール寿命を削っている
    「誤った判断だった」ポルシェCEOが認めたマカンEV一本化の代償

    最新ニュース

    CP-2023-0094-34405813-thumb
    「まだ終わらせない」WRX STI Sport#公開、スバルのICE執念
    CP-2023-0094-34483981-thumb
    「待ってたのはこれだ」Z NISMOに6MT登場、東京オートサロン2026で公開の狙い
    CP-2022-0212-34464174-thumb
    「テスラと戦うための現実解」ベンツ、レベル2++へ全面転換
    CP-2025-0055-34364117-thumb
    「その音、無視すると危険」走行中の異音が示す“車の限界サイン”
    CP-2024-0164-34508215-thumb
    「データは良好、現場はばらつき」テスラEV電池を巡る現実
    CP-2023-0186-34383737-thumb
    「航続562kmが一気に1124km?」CES 2026の全固体電池がEV常識を割る

    主要ニュース

    CP-2024-0164-34438361-thumb
    「気づかぬうちに歪む」その運転、ホイール寿命を削っている
    CP-2023-0059-34372611-thumb
    「誤った判断だった」ポルシェCEOが認めたマカンEV一本化の代償
    CP-2022-0184-34396746-thumb
    「EX90の失敗を越えられるか」ボルボEX60に託された電動化の答え
    CP-2025-0248-34386019-thumb
    「SUV転換の噂が消えない理由」メルセデス・ベンツAクラスに残る戦略の空白
    CP-2023-0397-34346148-thumb
    「テスラと真逆の答え」メルセデスが都市でハンズオンを貫く理由
    CP-2024-0164-34378686-thumb
    「足を離しても止まる機能?」ブレーキホールドの限界を整理する