電気自動車なのに腐食!? EV6バッテリー問題が深刻すぎる、オーナーが訴えた「恐怖の実態」とは

EV6のバッテリー問題が発覚
放電と腐食のトラブルが発生
4回交換しても解決せず

引用:フェイスブック @Manuel Gonzalez-Astudillo
引用:フェイスブック @Manuel Gonzalez-Astudillo

電気自動車は構造的に内燃機関車よりメンテナンスが少なく、管理が容易だという認識が消費者の間で根強い。特にエンジンオイルやタイミングベルトの交換が不要な点は、大きな利点とされている。しかし最近、米国で報告されたキアEV6の12Vバッテリー不具合はこうした電気自動車の利点に改めて疑問を投げかけている。

ある米国人オーナーは、後輪駆動仕様の初期型EV6を約1年間所有する中で、12Vバッテリーを4回も交換したと明かし話題となった。このオーナーは、EV6の12Vバッテリーから鉛が漏れ出し、バッテリートレイ下部が腐食するトラブルも発生したと主張している。

引用:ダンゴンマーケット
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引用:フェイスブック @Manuel Gonzalez-Astudillo
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結局訴訟にまで発展したオーナー
ブランドイメージへの打撃も懸念

最終的に、このオーナーは米カリフォルニア州の「レモン法」に基づき車両返却を求める訴訟を起こした。問題の核心は、走行距離がわずか7,200kmにもかかわらず、バッテリーの繰り返しの放電や腐食が発生した点にある。原因とされるのは、EV6に搭載された12V鉛蓄電池だ。従来から広く使われる方式だが、電子システムを多く搭載する電気自動車では耐久性や放電への耐性が弱いとされる。

一方、AGM(吸収性ガラスマット)バッテリーは電解液をガラス繊維マットに吸収させる構造で、液漏れの心配がなく安定した性能を長期間維持できるとされる。今回問題となったEV6には鉛蓄電池が搭載されており、交換を重ねても同じトラブルが再発。これを受け、米国のEV6オーナーコミュニティでは「いっそ自己負担でAGMタイプに交換すべきだ」との声が多く上がっている。実際、あるオーナーは250ドル(約3万6,404円)のAGMバッテリーを使い、3年間一度も問題が発生していないという。

EV6は電動化戦略の象徴として国内外で高い評価を受けてきた。特に585馬力を誇るGTモデルや電子制御LSD、冬季走行に最適化された航続距離などが、ブランドの技術力を示す武器とされている。しかし、こうした基礎部品のトラブルが続けば、車両全体の品質イメージに悪影響を与える懸念がある。

引用:ダンゴンマーケット
引用:ダンゴンマーケット

対応にも問題があるとの指摘
消費者の信頼を揺るがしかねない

今回の問題は単なるバッテリー品質の問題にとどまらない。故障が繰り返されているにもかかわらず、一部ディーラーでは依然として同じタイプのバッテリーを交換し続けているほか、酸性液の除去や下部の防錆処理が適切に行われていないとの指摘が出ており、サービス対応にも懸念が広がっている。

現在、キアは2024年後半からEV6にAGMバッテリーを採用しているものの、従来型の鉛蓄電池が使われているケースもあり、改善の余地は依然として残されている。サブバッテリーは電子装備やドアロックシステム、通信機器など車両の基本機能を支える重要な部品であり、その信頼性は軽視できない。

電気自動車はまだ成長途上にあり、初期段階でトラブルが起こることはある程度避けられない。しかし、こうした故障に対してメーカーやサービスセンターが迅速かつ適切に対応しなければ、消費者の信頼は揺らぐことになる。EV6がキアの電動化戦略の中核モデルであることを踏まえれば、品質の安定化と顧客対応の両面でより徹底した取り組みが求められる。高性能・高効率だけでは、進化の早い電気自動車市場を生き抜くことはできない。パッケージングや商品力と同様に、消費者は電気自動車に「安全性」という本質的な価値を強く求めている。

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