一般道で194キロ暴走…19歳が引き起こした死亡事故の真相と、危険運転致死罪適用までの道のり

2021年、大分市で発生した

時速194キロ暴走死亡事故

19歳運転者に懲役8年の判決

引用:YouTubeチャンネル「TBS NEWS」

2021年2月、大分市の一般道で、当時19歳の運転者が時速194キロで暴走し、交差点で右折中の車両と衝突する事故を引き起こした。この事故により、50代の男性運転者が死亡する惨事となった。

事故現場の法定速度は時速60キロ。被告の速度はこれを3倍以上上回る時速194キロで、134キロもの速度超過であった。

引用:YouTubeチャンネル「TBS NEWS」
引用:「OHK」

遺族の願い実り

再捜査で起訴内容変更

当初、検察は被告を過失運転致死罪で在宅起訴。しかし、被害者遺族が厳罰を求め約2万8千人分の署名を提出。これを受けて事件が再捜査され、2022年12月に起訴内容が危険運転致死罪に変更された。

危険運転致死罪は過失運転致死罪よりもはるかに重い罪となる。過失運転致死罪の最高刑が懲役7年であるのに対し、危険運転致死罪は最高で懲役20年に及ぶ。

引用:YouTubeチャンネル「TBS NEWS」
引用:YouTubeチャンネル「TBS NEWS」

時速194キロの暴走

危険運転と認定

公判での主な争点は、被告の運転行為が単なる過失か、それとも危険運転に該当するかであった。自動車運転処罰法第2条では「進行を制御できないほどの高速で走行した場合」を危険運転と規定している。

大分地裁は、被告の時速194キロでの走行がこの法律条項に該当すると判断。これにより、裁判所は11月28日、被告に懲役8年の判決を言い渡した。

引用:President Online
引用:chiyoda

危険運転致死罪

法改正へ議論本格化

今回の事件を機に危険運転致死罪の適用要件が不明確だという指摘が再び浮上。これを受け、法務省は専門家による検討会を重ね、改善策を議論している。

2024年11月13日に開催された第10回会議では、危険運転致死罪に関する報告書の草案が示された。法務省はこれを基に今後の法改正の必要性を検討する方針だ。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

Toyota-Unveils-Camry-GT-S-Concept-2
「カムリ史上最も攻撃的」トヨタの新しい実験、GT-Sが目指す次の章
CP-2023-0065-33305243-thumb
「20年ぶりの逆襲」日産SUV系の誇り、V6ツインターボで復活
CP-2023-0094-33300187-thumb
レクサス、LSの時代に終止符…“新しい感性”で未来を開く
CP-2023-0065-33303497-thumb
「冬の朝、ボンネットの中に命が」運転前の3秒が悲劇を防ぐ
CP-2023-0065-33307711-thumb
「エンジンがない車?」フェラーリ、史上最も静かなハイパーカーを公開
CP-2023-0065-33306449-thumb
“これぞ本物”トヨタFJ60、時代を超えたレトロオフローダー誕生
CP-2024-0164-33377988-thumb
トヨタの目覚めた獣、GRヤリスとカローラ…1.6ℓターボの「生命力」が吠える
CP-2024-0164-33334878-thumb
守られない“命のルール”、運転者の3人に1人が内容を知らず
  • アクセスランキング

    「カムリ史上最も攻撃的」トヨタの新しい実験、GT-Sが目指す次の章
    「20年ぶりの逆襲」日産SUV系の誇り、V6ツインターボで復活
    レクサス、LSの時代に終止符…“新しい感性”で未来を開く
    「冬の朝、ボンネットの中に命が」運転前の3秒が悲劇を防ぐ
    「エンジンがない車?」フェラーリ、史上最も静かなハイパーカーを公開
    “これぞ本物”トヨタFJ60、時代を超えたレトロオフローダー誕生
    トヨタの目覚めた獣、GRヤリスとカローラ…1.6ℓターボの「生命力」が吠える
    守られない“命のルール”、運転者の3人に1人が内容を知らず
    「突然の発火」その原因は?EVキャンプ安全点検マニュアル
    寒くなる前にやるべき「クルマのこれ」油断すればエンジンがかからないことも

    最新ニュース

    Toyota-Unveils-Camry-GT-S-Concept-2
    「カムリ史上最も攻撃的」トヨタの新しい実験、GT-Sが目指す次の章
    CP-2023-0065-33305243-thumb
    「20年ぶりの逆襲」日産SUV系の誇り、V6ツインターボで復活
    CP-2023-0094-33300187-thumb
    レクサス、LSの時代に終止符…“新しい感性”で未来を開く
    CP-2023-0065-33303497-thumb
    「冬の朝、ボンネットの中に命が」運転前の3秒が悲劇を防ぐ
    CP-2023-0065-33307711-thumb
    「エンジンがない車?」フェラーリ、史上最も静かなハイパーカーを公開
    CP-2023-0065-33306449-thumb
    “これぞ本物”トヨタFJ60、時代を超えたレトロオフローダー誕生

    主要ニュース

    CP-2023-0065-33296847-thumb
    「突然の発火」その原因は?EVキャンプ安全点検マニュアル
    CP-2022-0028-33286409-thumb
    寒くなる前にやるべき「クルマのこれ」油断すればエンジンがかからないことも
    CP-2024-0164-33357437-thumb
    【流出】トヨタ次世代「ハイラックスBEV」公開迫る、航続性能に注目
    CP-2023-0397-33282028-thumb
    テスラ、わずか数日で2度目のリコール…サイバートラック6,200台を回収へ
    CP-2023-0065-33284515-thumb
    「これじゃ乗れない」中国EV、走行中にバッテリーから突然発火また発生
    CP-2023-0328-33292720-thumb
    イーロン・マスク、「空飛ぶロードスター」を年内公開へ?再び大言か現実か