
中国当局はロボタクシーなど高度自動運転の試験運行に関する新規許可発行を一時中断した。最近、湖北省武漢で百度(バイドゥ)の自動運転タクシー「Apollo Go」車両数十台が突然停止した事故を受け、新規ロボタクシー導入のペースに一時的なブレーキをかけたものとみられる。
ブルームバーグ通信は29日、情報筋を引用し中国政府が自動運転の試験走行に関する新規許可発行を停止したと報じた。工業情報化部など3省庁は今月初め、ロボタクシーと自動運転の試験事業を進める各都市の担当者を集めて会議を開き、この場で関連事業の全面的な点検と安全管理の強化を指示したという。
新規許可停止が自動運転産業に与える影響
今回の措置により、関連企業はロボタクシー車両の追加導入や自動運転試験事業の拡大に制約を受けることになった。新規許可発行の停止措置がいつまで続くかは明らかにされていない。
情報筋によると、百度の武漢ロボタクシー事業も現在中断されており、現地当局が事故の経緯を調査中だとされる。武漢は百度の自動運転タクシーサービスの最大拠点で、約400台が運行されてきたとされる。百度は2021年にApollo Goサービスを開始し、2022年から商用化を本格的に推進してきた。

武漢での突然停止事故と乗客への影響
先月31日夜、武漢市内の各所でApollo Go車両が数台突然停止する事態が発生した。一部の乗客は車内に閉じ込められ、一部の車両は高架道路や高速道路で停止し、危険な状況に陥ったという。
中国自動運転政策の行方、育成方針は堅持
ただし、今回の措置で中国の自動運転産業育成方針が変わったわけではないとの見方もある。中国はL3・L4級自動運転車の公道走行試験事業と「車・道路・クラウド統合」プロジェクトを通じて自動運転の商用化を広く推し進めてきた。北京の投資業界関係者は「中国当局が急速な商用化過程で明らかになった安全問題を点検するための速度調整措置に近い」と述べた。