低速でも滑る、始動もしない…冬のトラブルは一つじゃない

【引用:depositphotos】冬季に降雪と降雨が重なる場合、路面環境は短時間で大きく変化する。特に夜間から早朝にかけて気温が氷点下に下がると、路面にはブラックアイスバーンが形成されやすくなる。外見上は濡れたアスファルトと区別しにくく、制動距離の急激な延長や予期せぬスリップを招く要因となるため、厳寒期の走行では路面凍結を前提とした判断が求められる。

【引用:depositphotos】厳寒期の車両管理において最も注意すべき項目の一つがバッテリーである。低温環境では内部抵抗が増加し、始動性能が著しく低下する。加えて、冬季はシートヒーターやステアリングヒーターの使用により電力消費が増えるため、短距離走行が中心の車両では充電不足に陥りやすい。使用年数が4〜5年を超える場合や始動時に違和感がある場合は、早期点検または交換を前提に考えるべきだ。

【引用:depositphotos】タイヤ管理も同様に重要である。気温低下により空気圧は自然に下がるため、定期的な調整を怠ると接地状態が不安定になり、制動力や操縦安定性が低下する。加えて、トレッド残量が少ないタイヤは雪道やウェット路面で排水性とグリップ性能が大きく損なわれる。降雪地域や凍結路が想定される環境では、ウィンタータイヤの装着が安全確保の基本条件となる。

【引用:depositphotos】雪道走行時は、装着タイヤの性能を過信せず、操作を極力穏やかに保つことが重要だ。急加速や急減速、急なステアリング操作は避け、通常よりも大きな車間距離を確保することで、車両挙動の乱れを抑えられる。また、降雪による渋滞や長時間停止を想定し、燃料残量に余裕を持たせるとともに、車内防寒対策を整えておくことが望ましい。

【引用:depositphotos】夜間に降雪や降雨が続いた後、早朝に冷え込む条件ではブラックアイスバーンの発生リスクが高まる。峠道、河川沿い、高架区間、トンネル出入口などは特に注意が必要なポイントだ。決定的な対策は存在しないため、低速走行と十分な車間距離の確保、操作の抑制を徹底することが唯一の有効策となる。天候悪化が顕著な場合には、運転を控える判断も現実的な選択肢として検討すべきだ。

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