「最初から相手ではない」マスク氏が断言、Waymoとの無人競争が一気に加速

【引用:Depositphotos】完全無人運転の実用化を目前に控え、米国の自動運転市場で競争が一段と先鋭化している。焦点となっているのはテスラとWaymoという2社の戦略的対立だ。カメラ中心で量産車を基盤に進化を重ねるテスラと、LiDARを含む多重センサー構成で完全無人運行を先行させてきたWaymo。両社は同じゴールを見据えながら、全く異なる道を選び、その差が市場の評価軸を揺さぶっている。

【引用:Youtubeチャンネル「Marques Brownlee」】この構図を明確にしたのがGoogle DeepMindの首席科学者ジェフ・ディーン氏の発言だった。同氏はWaymoが蓄積してきた完全無人運転のRider-Onlyデータを高く評価し、その規模が約9,600万マイルに達している点を強調した。安全要員が存在しない状態での実走データは、完全無人運転の成熟度を測る最重要指標とされ、Waymoが技術検証の段階で先行しているとの見方を裏付けるものと受け止められている。

【引用:Youtubeチャンネル「3 Unbox Therapy」】これに対しテスラのイーロン・マスク氏が強く反応した。Waymoは最初から競合ではなかったと述べた上で、米テキサス州オースティンにおいて3週間以内に安全要員なしのロボタクシーを都心で運行すると明言した点は、市場に緊張感を走らせた。テスラが一貫して掲げてきたのは、人間と同様に視覚を軸としたカメラベースの自動運転であり、センサー構成を簡素化することでコストと拡張性の優位を確保するという思想だ。

【引用:Depositphotos】一方Waymoは、LiDAR、レーダー、カメラを組み合わせた多重センサー方式を維持し、サンフランシスコやロサンゼルスなどで既に完全無人ロボタクシーを商業運行している。業界では、この競争は単なる技術力の優劣ではなく、検証済み実績を積み上げるWaymoと、スケールと速度で一気に主導権を狙うテスラという戦略思想の差を映し出すものと見られている。今後数週間で示される実運行の結果が、競争の流れを左右する重要な分岐点となりそうだ。

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