
【引用:トヨタ】トヨタは2026年から米国現地工場で生産した主要モデルを日本へ逆輸入し販売する方針を固めた。対象はセダンのカムリ、フルサイズピックアップのタンドラ、SUVのハイランダーの3車種で、現在国内未展開のラインアップを補完する狙いだ。選択肢拡大という消費者価値に加え、日米貿易の歪み是正を象徴する一手として注目される。

【引用:トヨタ】今回の決断はドナルド・トランプ政権が日本市場の閉鎖性や安全基準を非関税障壁と批判してきた文脈への現実的な対応と受け止められる。豊田章男会長はホワイトハウス実務グループとの協議で逆輸入の意向を示し、投資フレームワーク文書にも反映された。関税圧力の緩和と経済協力の再定義を同時に狙う戦略色が濃い。

【引用:トヨタ】制度面では政府も後押しに動く。国土交通省は米国で安全認証を取得した車両について、追加試験を不要とする書類審査中心の特別認証制度を検討中で、2026年内の施行を目指す。これが実現すれば米国生産車の国内参入障壁は大きく下がり、導入スピードとコストの両面で追い風となる。

【引用:depositphotos】もっとも定着には課題も残る。米国の人件費上昇と太平洋輸送費が収益性を圧迫し、左ハンドル仕様を右ハンドル市場に適合させる改修コストや、そのまま販売する場合の受容性も読み切れない。価格設定と仕様戦略、供給の安定性をどう最適化するかが成否を分ける局面に入る。
