
【引用:日産】米道路交通安全局(NHTSA)が、日産リーフに急速充電中の火災リスクがあるとして公式リコールを命じた。対象は2021〜2022年製の約1万9,000台。リチウムイオンバッテリー内部で「リチウム析出物」が異常に蓄積し、電気抵抗が上昇、DC急速充電(Level 3)時に過熱する危険が確認された。日産はソフトウェア更新が完了するまでの間、急速充電の使用を控えるよう警告を出している。

【引用:日産】NHTSAの報告によると、問題は40kWhおよび62kWh仕様の両方に発生しており、充電時に電圧バランスが崩れて発熱が急上昇することがあるという。日産は原因をハードウェアの欠陥ではなく、制御ソフトの制限不足と判断。バッテリー温度をリアルタイムで検知し、過熱時に電流を自動制御する新システムを開発中だ。

【引用:日産】リコール対象車は米国で約1万9,000台に達する。日産は今月中に通知を発送し、対象オーナーに無償アップデートを実施する予定。新ソフトウェアが完成し次第、ディーラーでのプログラム書き換えが行われる。リーフは次世代モデル投入を控えているが、この問題で発表時期への影響も懸念されている。

【引用:日産】今回のリコールは、EV業界全体に「充電速度より安全性を優先すべき」という課題を突きつけた。急速充電競争が進む中で熱管理技術の重要性が再認識されており、専門家は「一度の過熱でも火災は起こり得る」と指摘する。日産が早期に信頼を回復できるかどうかは、今後の対応スピードにかかっている。