「逆張りプレミアム戦略」…Aクラス撤退でもBMWは攻める!新型1シリーズがノイエ・クラッセ顔で登場か

BMW 1シリーズのフェイスリフト予想図
ノイエ・クラッセのデザインに合流
エントリーモデルとして存在感を放つ見込み

引用:インスタグラム @Avarvarii Automatic Artwork
引用:インスタグラム @Avarvarii Automatic Artwork

コンパクトカー市場が大きな転換期を迎えている。メルセデス・ベンツがAクラスの生産終了を正式に発表し、アウディもA1の後継モデルを投入しないと宣言した状況下で、BMWは真逆の戦略を打ち出している。最もコンパクトな1シリーズをブランド戦略の要に据え、新規顧客獲得を狙う方針だ。その流れで公開された1シリーズのフェイスリフト予想図が注目を集めている。

既に5シリーズのフェイスリフトが予告されているように、新型1シリーズも電気自動車ラインナップとデザインアイデンティティを統一する動きに沿う見込みだ。2024年モデルの1シリーズが発売されたばかりにもかかわらず、BMWは次世代モデルの構想を早くも練り上げている。この新1シリーズは、BMWのプレミアムコンパクトカー戦略を再定義する転換点となる可能性が高い。

引用:インスタグラム @Avarvarii Automatic Artwork
引用:インスタグラム @Avarvarii Automatic Artwork

1シリーズのフェイスリフト
ノイエ・クラッセのエントリーモデルに

BMWは3シリーズ、X3、iX3、X5などの次世代主力モデルでノイエ・クラッセデザインを採用している。この傾向は電動車だけでなく内燃機関モデルにも広がりつつあり、1シリーズもその流れに加わる見込みだ。

2004年の登場以来、1シリーズは短いモデルサイクルを通じてデザインと技術を刷新し続けてきた。2028年頃には全面新設計の5代目が登場すると予想されるが、その前段階としてフェイスリフト版ではノイエ・クラッセの要素を取り入れ、ブランドアイデンティティの一貫性と最新技術への対応力を示す。1シリーズはノイエ・クラッセのラインナップ中で最もエントリーレベルとなりつつも、プレミアム感を失わないデザインをまとい、エントリー層に強い訴求力を発揮すると見込まれる。

引用:BMW Group
引用:BMW Group

コンパクトカー市場の空白を埋める
BMWの大胆な逆張り戦略

メルセデス・ベンツがAクラス生産終了でコンパクト比率を大幅に削減すると発表し、アウディもA1の生産を終了して市場から撤退する中、BMWは正面突破を選択してコンパクトカー需要を取り込もうとしている。

BMWは長らく「コンパクトカーもプレミアムになり得る」というメッセージを発信してきた。都市部でのコンパクトニーズが高まるなか、次世代1シリーズのデザイン刷新はブランドのエントリー層獲得において重要な役割を果たすと期待される。単なるボリュームモデルを超えてブランド戦略の核心となり、新たなファン層を開拓する起点となることが狙いだ。

競合ブランドが撤退する市場で、BMWがどのような成果を上げるかは今後公開されるデザインと商品性次第となる。1シリーズのフェイスリフト予想図は、BMWがコンパクトカー領域で存在感を維持・強化する意思を示す象徴的な一歩と言える。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2024-0164-32881826-thumb
【ポールスター】“22分でフル充電!?” 800V搭載の2026年型「ポールスター3」公開
CP-2024-0164-32881937-thumb
ボルボ、“高級EVの常識崩壊”へ!新グレード追加で電動SUV価格を大胆引き下げ
CP-2022-0212-32776337-thumb
「もう高いEVはいらない!」…ルノーがLFPで挑む“コスト半減の現実路線”
CP-2023-0186-32787251-thumb
「トヨタ快進撃」“値上げ直後”でも過去最高…世界販売84万台を突破
CP-2023-0065-32790861-thumb
「マクラーレンの誇りはどこへ…」“中国製パーツ搭載SUV”ついに始動か?
CP-2025-0133-32775100-thumb
「秋ドライブの盲点」…“涼しさ”に潜む危険、10月が最も事故の多い月だった
CP-2023-0397-32774813-thumb
【ジープ】「リーコン モアブ」発表へ…ブラックアウトで武装した本格“オフロードEV”
CP-2024-0164-32881903-thumb
ランドローバー「D7X-R」初公開…サハラで示した“競技用ディフェンダー”の真価
  • アクセスランキング

    【ポールスター】“22分でフル充電!?” 800V搭載の2026年型「ポールスター3」公開
    ボルボ、“高級EVの常識崩壊”へ!新グレード追加で電動SUV価格を大胆引き下げ
    「もう高いEVはいらない!」…ルノーがLFPで挑む“コスト半減の現実路線”
    「トヨタ快進撃」“値上げ直後”でも過去最高…世界販売84万台を突破
    「マクラーレンの誇りはどこへ…」“中国製パーツ搭載SUV”ついに始動か?
    「秋ドライブの盲点」…“涼しさ”に潜む危険、10月が最も事故の多い月だった
    【ジープ】「リーコン モアブ」発表へ…ブラックアウトで武装した本格“オフロードEV”
    ランドローバー「D7X-R」初公開…サハラで示した“競技用ディフェンダー”の真価
    トヨタ「RAV4」にTRDプロの可能性…AutoYaの“仮想レンダリング”が話題
    【2026新型】ドゥカティ「パニガーレV4R」とトライアンフ「TF 450-X」、レースシーンを沸かせる2大ブランドの進化形

    最新ニュース

    CP-2024-0164-32881826-thumb
    【ポールスター】“22分でフル充電!?” 800V搭載の2026年型「ポールスター3」公開
    CP-2024-0164-32881937-thumb
    ボルボ、“高級EVの常識崩壊”へ!新グレード追加で電動SUV価格を大胆引き下げ
    CP-2022-0212-32776337-thumb
    「もう高いEVはいらない!」…ルノーがLFPで挑む“コスト半減の現実路線”
    CP-2023-0186-32787251-thumb
    「トヨタ快進撃」“値上げ直後”でも過去最高…世界販売84万台を突破
    CP-2023-0065-32790861-thumb
    「マクラーレンの誇りはどこへ…」“中国製パーツ搭載SUV”ついに始動か?
    CP-2025-0133-32775100-thumb
    「秋ドライブの盲点」…“涼しさ”に潜む危険、10月が最も事故の多い月だった

    主要ニュース

    CP-2024-0164-32881810-thumb
    トヨタ「RAV4」にTRDプロの可能性…AutoYaの“仮想レンダリング”が話題
    CP-2023-0397-32754255-thumb
    【2026新型】ドゥカティ「パニガーレV4R」とトライアンフ「TF 450-X」、レースシーンを沸かせる2大ブランドの進化形
    CP-2022-0212-32757671-thumb
    レクサス「LS」36年の歴史に終止符、250台限定「ヘリテージエディション」で有終の美
    CP-2022-0212-32757667-thumb
    アウディ「Q9」5.2m級フラッグシップSUV…Q7・Q8を超える“真の頂点”が2026年登場
    CP-2022-0212-32757669-thumb
    【新技術】ヤマハ、電動バイクに「擬似エンジン」 …失われた鼓動感を取り戻す革新的アプローチ
    CP-2023-0051-32770548-thumb
    日産「リーフ」、米国で集団訴訟に直面…バッテリー過熱リスクが再燃