航続距離628km×発光エンブレムの未来感!EZ-60が「マツダらしさ」を超えてきた

マツダの新型EV「EZ-60」
上海モーターショーで公開
中国車プラットフォームを採用?

引用:昌安マツダ

日本を代表する自動車メーカーの一つ、マツダ。同社が電気自動車市場を狙った「EZ-60」を上海モーターショーにて公開した。この車両は単なる技術的な進歩を超え、デザインや航続距離、プラットフォーム構成まで一新されたモデルであり、マツダの本格的な電動化戦略を象徴する代表モデルとして位置づけられる見込みとなっている。

特に今回のEZ-60はマツダの単独開発ではなく、中国の長安汽車との協業を通じて誕生した点が注目されている。急成長を遂げる中国の電気自動車市場と、マツダのデザイン哲学が融合した成果であり、両社の協力によるシナジー効果がどのような結果を生むかに期待が集まっている。

引用:昌安マツダ
引用:carnewschina

電気SUV市場
正面対決へ

EZ-60の外観は量産モデルでありながら、コンセプトカーを思わせるような大胆で未来志向のデザインが採用されている。フロントフェイスには隠しグリルと、それを囲むライトバー形式のLEDデイタイムランニングライト、分割型ヘッドライト、発光するエンブレムが装備され、マツダ特有の洗練された感性と先進的な印象を両立させている。シャープに造形されたフロントバンパーも、スポーティな要素を際立たせている。EZ-60は中国の長安汽車が開発したEPAプラットフォームをベースに設計されており、全長は約4,700mmで、テスラ・モデルYと同等クラスのSUVに位置づけられる。

バッテリーはグレードによって2種類が用意されており、基本モデルの68.8kWh LFPバッテリーは中国CLTC基準で520km、上位グレードの80kWh NMCバッテリーはCLTC基準で628km、WLTP基準では550km以上の航続距離を実現するという。パワートレインは後輪駆動の単一構成で、出力もグレードに応じて異なる。標準モデルは160kW(約215馬力)、上位モデルは190kW(約255馬力)の出力を発揮すると見られており、日常の街乗りから高速長距離移動まで安定した走行性能が期待されている。

引用:carnewschina
引用:wikipedia

グローバル市場を狙った
戦略モデルのEZ-60

EZ-60はまず中国市場を中心に販売が始まり、その後は欧州、英国、さらに国内生産モデルを通じて、グローバル市場への展開が計画されている。特に中国現地生産モデルは「EZ-60」、グローバル市場では「CX-6e」というモデル名で差別化されたマーケティングが展開される見込みだ。マツダはこれまで内燃機関車に注力してきたが、EZ-60の登場により電気自動車への本格的な移行に踏み出すこととなる。長安汽車とのプラットフォーム協力は技術の多様性と生産効率の向上において、競争力の確保に大きく貢献することが予想される。

今後は既存のCXシリーズとの連携も強化し、電動化ポートフォリオの拡充が図られる予定だ。国内での発売日程はまだ明らかにされていないが、国内の電気自動車市場の動向や、CXシリーズのブランド知名度を考慮すれば、進出の可能性は十分にある。実際、一部の輸入車ディーラーではCX-6eの潜在需要を事前調査しているという情報もある。今後の価格戦略や現地認証手続きが鍵となり、1年で生産終了となったMX-30のリベンジを果たせるかどうか、業界の注目が集まっている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0093-30258728-thumb
【英オートカー賞】マクラーレン・アルトゥーラ、2025年「英国最高のドライバーズカー」に輝く!
CP-2025-0103-30258910-thumb
「復活した名車の未来」…フォルクスワーゲン「ID.Buzz」がEVミニバン市場に挑む理由とは
CP-2025-0103-30259496-thumb
「超高級EV市場に参入!」ジャガーが放つ電動GT、15分充電で320km走行可能な実力車が2026年登場へ
CP-2023-0094-30257153-thumb
「欧州市場へ本格参入!」…ホンダ新型小型EV「スーパーEV」初公開! ホンダe後継モデルの実力とは?
CP-2022-0212-30243138-thumb
【職人技EV】キャデラック、新フラッグシップ「セレスティック」誕生!55インチ画面搭載の超高級セダンを徹底解説
CP-2023-0047-30247358-thumb
【予約20万台殺到】シャオミEV「YU7」登場でテスラ失速危機!12分超高速充電の衝撃性能に迫る
CP-2022-0212-30243136-thumb
【EV爆増27%】欧州で“電気シフト”が加速中…ドイツ快走・テスラ急落・中国車が台頭の全貌とは
CP-2023-0065-30236445-thumb
「30年乗れるかはあなた次第!」20年超えの鉄壁カー4選…鍵を握る“ある条件”とは?
  • アクセスランキング

    【英オートカー賞】マクラーレン・アルトゥーラ、2025年「英国最高のドライバーズカー」に輝く!
    「復活した名車の未来」…フォルクスワーゲン「ID.Buzz」がEVミニバン市場に挑む理由とは
    「超高級EV市場に参入!」ジャガーが放つ電動GT、15分充電で320km走行可能な実力車が2026年登場へ
    「欧州市場へ本格参入!」…ホンダ新型小型EV「スーパーEV」初公開! ホンダe後継モデルの実力とは?
    【職人技EV】キャデラック、新フラッグシップ「セレスティック」誕生!55インチ画面搭載の超高級セダンを徹底解説
    【予約20万台殺到】シャオミEV「YU7」登場でテスラ失速危機!12分超高速充電の衝撃性能に迫る
    【EV爆増27%】欧州で“電気シフト”が加速中…ドイツ快走・テスラ急落・中国車が台頭の全貌とは
    「30年乗れるかはあなた次第!」20年超えの鉄壁カー4選…鍵を握る“ある条件”とは?
    【黒き咆哮】“F-150ロボ”が400馬力V8で降臨…ストリート仕様の怪物ピックアップ、今秋上陸へ
    【物流革命】トヨタが“排出ゼロ×40トン級”を実戦投入…欧州中枢で始まった静かなる実証とは

    最新ニュース

    CP-2023-0093-30258728-thumb
    【英オートカー賞】マクラーレン・アルトゥーラ、2025年「英国最高のドライバーズカー」に輝く!
    CP-2025-0103-30258910-thumb
    「復活した名車の未来」…フォルクスワーゲン「ID.Buzz」がEVミニバン市場に挑む理由とは
    CP-2025-0103-30259496-thumb
    「超高級EV市場に参入!」ジャガーが放つ電動GT、15分充電で320km走行可能な実力車が2026年登場へ
    CP-2023-0094-30257153-thumb
    「欧州市場へ本格参入!」…ホンダ新型小型EV「スーパーEV」初公開! ホンダe後継モデルの実力とは?
    CP-2022-0212-30243138-thumb
    【職人技EV】キャデラック、新フラッグシップ「セレスティック」誕生!55インチ画面搭載の超高級セダンを徹底解説
    CP-2023-0047-30247358-thumb
    【予約20万台殺到】シャオミEV「YU7」登場でテスラ失速危機!12分超高速充電の衝撃性能に迫る

    主要ニュース

    CP-2023-0065-30239188-thumb
    【黒き咆哮】“F-150ロボ”が400馬力V8で降臨…ストリート仕様の怪物ピックアップ、今秋上陸へ
    CP-2022-0212-30243147-thumb
    【物流革命】トヨタが“排出ゼロ×40トン級”を実戦投入…欧州中枢で始まった静かなる実証とは
    CP-2022-0212-30222519-thumb
    「IMSAで劇的逆転」アストンマーティンが魅せた“雨中の追撃劇”…GT4でも初陣優勝の快挙連発
    CP-2022-0212-30223783-thumb
    【100万台販売】BYD「アト3」が3年4ヶ月で世界を席巻…欧州勢も顔色失うEV旋風!
    CP-2023-0065-30191645-thumb
    「猛暑でエンジン炎上⁉︎」 夏前に必ず点検したい車の“6大チェックポイント”とは
    CP-2022-0212-30223781-thumb
    「EV世界2200万台へ爆増」…中国がシェア66%を握り、米国は1400万台下方修正で揺れる