旧車×最新技術の衝撃!日産が仕掛けるR32スカイラインEV計画、GT-R35譲りのブレーキシステムを採用

スカイライン GTR32 EV

往年の名車、クラシックカー電動化への挑戦

電気自動車が開く新たな可能性

引用:Hotcars

最近、自動車界で注目を集めているのは、新車ではなく一台の改造車両だ。日産の誇る伝説的なスポーツカー、スカイラインR32が電気自動車として蘇ったのである。これは先日、起亜が公開したプライドEVと同じ文脈で捉えられる。自社の歴史的名車を電動パワートレインで現代に復活させる試みだ。

海外では、旧車やクラシックカーの電動化改造が珍しくない。環境規制への対応という側面もあるが、内燃機関車に比べメンテナンスが容易という利点も大きい。メーカーが手掛ける場合は、伝統と先進モビリティ技術の融合として注目を集める。この流れは電気自動車における新たな潮流として定着しつつある。

引用:Youtubeチャンネル「Oto Cinematic」
引用:Instagram@carolinep8528

旧型との性能比較は?

デジタル技術で再現された往年の雰囲気

GTR32 EVの詳細を見ていこう。日産が公表した新生スカイラインは、160kWのモーターを2基搭載し、最高出力約435馬力、最大トルク約69.2kgf·mを誇る。これは初代R32の280馬力、約36kgf·mを大幅に上回る数値だ。また、メーターパネルも特徴的な進化を遂げた。一見アナログ計器に見えるが、実はデジタル画面で忠実に再現された最新のディスプレイである。

電気自動車は通常、エンジン回転数の表示を必要としないが、GTR32 EVは仮想エンジン音とともにタコメーターも再現している。また、マニュアルシフトレバーの存在が話題を呼んだが、これは従来型の機械式ではなく、ステアリング裏のパドルシフトで作動する電子制御システムであることが判明した。

引用:Hotcars
引用:Nissan

最新GTRゆずりの制動装置

刷新されたサスペンション

出力が倍増したことを受け、制動力も強化された。ブレーキシステムには最新型GTR(R35)の装置が採用され、マニア垂涎の仕様となっている。また、伝統の16インチホイールデザインを18インチに拡大して新規製作。これにより、クラシカルな外観を保ちながら現代の性能要求に応えている。

直進安定性や制動性能だけでなく、旧型を凌駕するコーナリング性能も期待できる。新設計のサスペンションが装着されており、日産の高性能車部門ニスモによってセッティングされたという。より正確なハンドリングと走行安定性の向上が図られたとみられる。

引用:Electrified
引用:japanesenostalgiccar

EV改造がもたらす新たな展望

環境配慮型社会への転換期に

近年、群山市が環境配慮型EV部品・素材特区に指定され、従来の内燃機関車をEVに改造した車両が公開された。一般道での走行には法整備などの課題が残るものの、改造EVの可能性を示す好例として注目を集めている。これは都心部で進む排ガス規制車両の流入制限などにも一石を投じる取り組みといえる。

環境配慮型車両への関心が高まるなか、各メーカーが競って魅力的なEVを投入し、国内でもEV改造専門業者が台頭。また、コンセプトカーという形ではあるが、歴史的名車のEV化プロジェクトも活発化している。これらの動きは、カーボンニュートラルへの重要な一歩であり、EVの普及に弾みをつけるものと考えられる。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-29987144-thumb
「EVでもトランスファーは要る!」ステランティス、3段ギアで悪路に挑む…ジープ・リーコンが狙う“オフローダー新基準”
CP-2023-0030-29980657-thumb
「EVでも走りは妥協しない!」アウディ、Q5 eハイブリッドで次世代SUVへ…新PPCプラットフォームが示す“高効率の理想形”
CP-2023-0065-29934597-thumb
「速さも快適さも妥協しない!」ホンダ、2025年型タイプRでホットハッチ刷新へ…315馬力が宿す“新・日常性能”
CP-2023-0030-29937795-thumb
「13年目のSもまだ進化する!」テスラ、モデルS&Xを小改良…価格引き上げで狙う“再プレミアム戦略”
CP-2023-0065-29941830-thumb
「静かに速く、しかも気持ちいい!」新型プジョー3008が提案する“快適EV風SUV”…マイルドHVの限界を超えた実力とは?
CP-2023-0030-29961390-thumb
「電池もパワーも削らない!」シボレー、シルバラードEVでEVピックアップ再定義へ…“仕事で使える電動トラック”に本気の進化
CP-2023-0047-29944796-thumb
「ボタンもレバーも捨てた!」アウディ、新型Q3でインテリア革命へ…光とAIが導く“未来仕様のSUV”
CP-2022-0212-29943243-thumb
「ホンダ新型スーパーEVが世界初公開へ」パープル迷彩で登場、“走れるコンセプト”は量産前提?
  • アクセスランキング

    「EVでもトランスファーは要る!」ステランティス、3段ギアで悪路に挑む…ジープ・リーコンが狙う“オフローダー新基準”
    「EVでも走りは妥協しない!」アウディ、Q5 eハイブリッドで次世代SUVへ…新PPCプラットフォームが示す“高効率の理想形”
    「速さも快適さも妥協しない!」ホンダ、2025年型タイプRでホットハッチ刷新へ…315馬力が宿す“新・日常性能”
    「13年目のSもまだ進化する!」テスラ、モデルS&Xを小改良…価格引き上げで狙う“再プレミアム戦略”
    「静かに速く、しかも気持ちいい!」新型プジョー3008が提案する“快適EV風SUV”…マイルドHVの限界を超えた実力とは?
    「電池もパワーも削らない!」シボレー、シルバラードEVでEVピックアップ再定義へ…“仕事で使える電動トラック”に本気の進化
    「ボタンもレバーも捨てた!」アウディ、新型Q3でインテリア革命へ…光とAIが導く“未来仕様のSUV”
    「ホンダ新型スーパーEVが世界初公開へ」パープル迷彩で登場、“走れるコンセプト”は量産前提?
    「航続526km+防音強化+後席モニター」…テスラの新型モデルY、補助金込みで“買い時”に突入
    「トヨタbZ7にファーウェイAIと新アーキテクチャ」…中国主導で進化する“EVの再定義”

    最新ニュース

    CP-2023-0065-29987144-thumb
    「EVでもトランスファーは要る!」ステランティス、3段ギアで悪路に挑む…ジープ・リーコンが狙う“オフローダー新基準”
    CP-2023-0030-29980657-thumb
    「EVでも走りは妥協しない!」アウディ、Q5 eハイブリッドで次世代SUVへ…新PPCプラットフォームが示す“高効率の理想形”
    CP-2023-0065-29934597-thumb
    「速さも快適さも妥協しない!」ホンダ、2025年型タイプRでホットハッチ刷新へ…315馬力が宿す“新・日常性能”
    CP-2023-0030-29937795-thumb
    「13年目のSもまだ進化する!」テスラ、モデルS&Xを小改良…価格引き上げで狙う“再プレミアム戦略”
    CP-2023-0065-29941830-thumb
    「静かに速く、しかも気持ちいい!」新型プジョー3008が提案する“快適EV風SUV”…マイルドHVの限界を超えた実力とは?
    CP-2023-0030-29961390-thumb
    「電池もパワーも削らない!」シボレー、シルバラードEVでEVピックアップ再定義へ…“仕事で使える電動トラック”に本気の進化

    主要ニュース

    CP-2023-0065-29644190-thumb
    「航続526km+防音強化+後席モニター」…テスラの新型モデルY、補助金込みで“買い時”に突入
    CP-2023-0065-29937206-thumb
    「トヨタbZ7にファーウェイAIと新アーキテクチャ」…中国主導で進化する“EVの再定義”
    CP-2023-0047-29827886-thumb
    「航続800km・10分で350km充電」…BMWが放つ“ノイエ・クラッセ第1弾”が描くEVの未来像
    CP-2022-0212-29914777-thumb
    「EVよりハイブリッドの方が環境にいい?」…豊田会長の発言が呼び起こした“カーボン議論の本質”
    CP-2023-0065-29866164-thumb
    「チャールズ国王が選んだ電動SUV」…ロータス「エレトラ」に込められた“王室×EV”の価値観
    CP-2023-0065-29830183-thumb
    「航続650kmの北欧EVが登場」…ポールスター3のロングレンジ仕様が狙う“プレミアムSUV市場の隙間”