
ホンダが自社の代表的なユニボディピックアップトラック「リッジライン」の次世代3代目モデルの投入を正式に確認した。2005年の初登場から20年以上が経過した同モデルは、乗り心地と空間活用性で評価を得てきた一方、モノコックボディとSUVベースゆえに正統派ピックアップファンからは厳しい評価も受けてきた。ホンダはティーザー画像を公開し、よりタフで大胆な外観の新型を今後2年以内に発表すると明らかにした。

アメリカ南カリフォルニアのスタジオでデザインされ、オハイオ研究所でエンジニアリングが進む3代目の核心キーワードは「タフさ」だ。ティーザーシルエットでは、既存モデルの流線型に代わり、高くそびえるボンネットと垂直に近い前面、角張ったAピラーラインが採用された。トランク床内収納や両開きテールゲートなど実用性の訴求は抑えられ、フレームボディ車が主流の北米市場を意識し、デザイン面での強靭さが前面に押し出されている。

技術詳細は非公開だが、業界では正統派のボディオンフレーム方式への転換ではなく、ユニボディ構造を維持しつつ骨格剛性とオフロード性能を高めると予想されている。都市型ピックアップならではの静粛性と乗り心地を保ちながら、正統派ピックアップとしての存在感も兼ね備える狙いとみられる。ホンダは新型の開発・生産準備のため、現行モデルの生産を一時中断する決断を下した。

北米市場でピックアップトラックは単なる移動手段を超え、運転者のライフスタイルを体現するアイコンとされる。「都市型ピックアップ」という評価の中でも独自の地位を築いてきたリッジラインが、実用性とタフな魅力を兼ね備えた次世代モデルとして、北米ピックアップ市場の勢力図をどこまで塗り替えられるか注目される。