自転車を追いやる「新交通法」で起きる交通違反、警視庁が下した措置とは?

東京都内で、自動車が自転車を追い越す際に安全距離を確保するよう定めた道路交通法の新たなルールが施行されて以降、車線を越えて走行する別の交通違反が頻繁に発生するという奇妙な現象が続いている。4月に改正された道路交通法の規定により、自動車の運転手は道路脇を走行する自転車を追い越す際、1メートル以上の十分な安全距離を確保しなければならない。

しかし、道幅の狭い道路で自転車との安全距離を保とうとした自動車が、中央に引かれた黄色の実線を越えて走行するケースが相次いで確認され、法改正の趣旨とは異なり、別の交通違反を誘発しているとの指摘が出ている。こうした走行現場での混乱が相次いだことを受け、警視庁は東京都内の全ての黄色い中央線区間を対象に、大規模な実地調査に着手して対策に乗り出した。

警察当局は、都内に約1,700キロある黄色い中央線の道路区間を対象に実態調査を実施し、塗装の変更作業に着手した。東京都内で最も多い83カ所の黄色い中央線区間を管轄する福生警察署では、8月にパトロール隊員が自ら自転車に乗り、管内の対象道路を一つずつ回りながら、通行環境や走行時の干渉の有無を細かく点検した。

実地調査を終えた警視庁は、実際の通行状況に合わせて規制を改善するため、管内の黄色い中央線区間の少なくとも半分程度を、道路の右側部分にはみ出して通行できる白色の破線へ塗り替える方針を決めた。警視庁の関係者は、現在の黄色い中央線では、自転車を追い越す場合であっても道路の右側部分にはみ出して通行することが厳しく禁止されているとし、実情に合った通行規制なのかを検討した上で、数年かけて塗装の変更を進めると明らかにした。

実際、東京都中野区では、警視庁が区内に設置された全ての黄色い中央線を白色の車線に変更する計画であることが分かっている。全国の警察を監督する警察庁も現場の声を受け入れ、必要に応じて積極的に規制を解除し、塗装を変更するよう指示した。

特に、駐停車中の車両を避けるため外側に膨らんで走る自転車によって、後続の自動車がさらに大きく中央線を越える危険な状況が続いており、車線を見直す必要性は一段と高まっている。自動車の運転手が中央線を越えるという違法行為をせず、自転車との1メートルの安全距離も合法的に確保するには、中央線の塗装を変更して通行規制を緩和することが、最も現実的かつ緊急性の高い解決策として挙げられている。

警視庁は中央線の塗装変更とともに、自転車利用者が車道を安心して走行できるよう、青色の自転車専用通行帯の設置を大幅に拡大する計画だ。専用通行帯を確保するのが難しいほど道幅の狭い道路では、矢印が描かれた路面案内表示を積極的に導入し、自転車の走行スペースを明確に区分する方針だ。

法改正後に現場で浮上した安全距離の確保と中央線越えによる違反という構造的な矛盾を解消するため、都内の当局は迅速な車線整備と専用走行スペースの拡充を同時に進めている。実効性のある通行環境の改善策が順次導入されることで、車道上での自転車と自動車の極めて危険な干渉が大幅に減少し、法令順守率と通行の安全性がさらに向上すると期待されている。

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