
中国の電気自動車(EV)大手、NIO(上海蔚来汽車)の新しいフラッグシップSUV「ES9」が、4月9日の技術公開を控えてそのベールを脱ぎ始めた。最近、中国のSNS「ウェイボー(Weibo)」には、プロモーション動画の撮影中と見られるゴールドカラーのES9の姿が投稿され、大きな注目を集めている。
ES9のボディサイズは全長5,365mm、全幅2,029mm、全高1,870mm、ホイールベース3,250mmに達する。これは、現在中国市場で最大級の電動SUVとされる第3世代「ES8」を上回るサイズだ。NIOの経営陣は「このモデルがデビューすれば、中国最大のSUVになる」と自信をのぞかせている。バッテリー容量は102kWhを搭載し、1回の充電で最大620kmの走行が可能になると予測されている。

NIOは「ES9」のティーザー動画も公開し、大型フルサイズ電動SUVへの期待を煽っている。動画は、気温が氷点下30度まで下がる内モンゴル自治区牙克石(ヤケシ)市での冬季テストの様子を捉えたものだ。短い映像の中では、ES9が時速150kmでの高速パンクテストを成功裏に通過する様子が映し出されている。また、狭い道路を走行するコンパクトEVの「NIO・Firefly」とES9を比較する映像も含まれており、大型SUVでありながら小型車に匹敵する最小回転半径と俊敏性を兼ね備えていることを示唆している。さらに同社は、走行中のボンネット上にシャンパンタワーを設置し、その圧倒的な静粛性と安定性を証明するテストも予定している。
NIOの創業者であり会長兼CEOのウィリアム・リー氏は「ES9の技術紹介イベントを4月9日に予定している」と述べ、このイベントが4月24日に開幕する北京モーターショーに向けた重要なプレイベントであることを説明した。ES9にはNIOの最新の研究開発成果が投入される見込みで、自社開発の自動運転用プロセッサ「神璣(Shenji)NX9031」2基や、高度な車両制御を実現する「SkyRide(スカイライド)」シャーシシステムが含まれる予定だ。
現時点でES9の具体的な価格情報は明らかにされていない。参考までに、現在NIOの最高級モデルである「ET9・エグゼクティブセダン」は、76万8,000元(約1,680万円)からの価格設定となっている。