エンジン始動不良、清掃や点火系交換でも直らないときに疑う3系統

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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自動車の始動がスムーズでない場合、特定の状況(冷間時や長期間の駐車後など)で症状が現れるのであれば、点検ポイントを系統別に絞り込むことで、不要な部品交換などの重複投資を防ぐことができる。

バッテリーや点火系統(プラグ、コイル)、吸気系のクリーニングを行っても改善しない場合、以下の3つのポイントを点検してみることをお勧めする。

1. 燃料系統 一度の操作で始動せず、異音がする場合、爆発に必要な燃料が適時に供給されていないことが多い。

  • 燃料圧力の維持(チェックバルブ):エンジン停止後も燃料ライン内の圧力は維持され、次の始動時に即座に燃料が噴射されるようになっている。しかし、バルブの老朽化などで圧力が抜けると、始動時に燃料タンクからエンジンまで燃料を吸い上げるのに時間がかかる。

  • 燃料フィルター:走行距離が10万キロを超えた場合、フィルター内部に不純物(スラッジ)が蓄積し、燃料の流れを妨げることがある。特に冬季は燃料の粘度が変化し、フィルターの抵抗が増大しやすい。

  • 低圧・高圧燃料ポンプ:直噴(GDI)エンジンを採用する車両などでは、燃料ポンプが2つ搭載されている。タンク側(低圧)やエンジン側(高圧)のいずれかのポンプで初期の圧力形成が遅れると、始動遅延が発生する。

2. センサーおよび制御系統 エンジンコントロールユニット(ECU)が現在のエンジンの状態を誤判断すると、始動不良の原因となる。

  • クランク角センサー(クランクシャフトポジションセンサー):エンジンの回転位置を感知して点火時期を決定する。このセンサーが熱間・冷間時に誤作動すると、始動不能や遅延を招く。走行10万キロ前後で発生しやすい故障の一つだ。

  • 水温センサー(ECTセンサー):冷却水の温度を感知する。冬季の冷間時に、温度を実際よりも高く認識してしまうと、燃料を濃く供給できず(チョーク機能の不足)、始動が困難になる。

3. 吸気および機械系統

  • スロットルボディの初期化:吸気系のクリーニング後にECUの学習値を初期化しなかった場合、空気量の調整が適切に行われず、始動時の不調につながることがある。

  • セルモーター(スターター):バッテリーが正常であるにもかかわらず、回転音に力がなかったり、異音がしたりする場合は、モーター内部のソレノイドやブラシの摩耗による不具合が検討を要する。

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