「テスラ一強」崩れる兆し…トヨタbZが米EV市場でモデルYに続く3位に

引用:トヨタ
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アメリカの電気自動車市場の大衆化が急速に進む中、テスラのモデルYとモデル3が依然として圧倒的な販売台数で市場を牽引している。一方、トヨタのbZが予想外の健闘を見せ、テスラに続いて上位にランクインしており、既存の自動車メーカーの巻き返しも注目されている。

フォーブス(Forbes)は、2026年第1四半期(1〜3月)の米国電気自動車販売状況を分析した結果、テスラ「モデルY」、テスラ「モデル3」、トヨタ「bZ」が最も売れた電気自動車の上位3車種だったと、11日(現地時間)報じた。

米国電気自動車販売首位は引き続きモデルY

米国の電気自動車販売首位は、テスラのベストセラーであるモデルYだった。フォーブスによると、テスラは同四半期に米国市場でモデルYを約7万8,600台販売した。月平均約2万6,000台にのぼる。

モデルYはSUVを好む米国消費者の需要と、テスラが展開する充電インフラの優位性が重なり、市場での優位を維持していると分析された。

モデルYは後輪駆動と四輪駆動(デュアルモーター)の2モデルが設定されており、一充電走行距離は約492〜526km(約306〜327マイル)。上位グレードは0→97km/h加速約3.3秒を実現している。

価格は約4万1,000ドル(約646万円)からで、高性能モデルは5万5,000ドル(約867万円)程度だ。

モデル3の販売も堅調…「若年層に人気」

2位はテスラ・モデル3だった。テスラは同四半期にモデル3を約3万1,700台販売し、月平均約1万500台を維持した。

フォーブスは「SUV中心の市場動向の中でも、モデル3は比較的手頃な価格と俊敏な走行性能により、若い消費者や通勤需要層に人気を維持している」と分析した。

四輪駆動(デュアルモーター)モデルの一充電走行距離は約557km(約346マイル)で、高性能バージョンは0→97km/h加速が3秒未満だ。

価格は約3万8,000ドル(約599万円)からで、高性能モデルは5万ドル(約789万円)台半ばの水準だ。

フォーブスは、テスラ車の販売好調の背景として、ブランド知名度とともに最大250kWの急速充電ネットワーク(スーパーチャージャー)を挙げた。15分の充電で約257km以上の走行を確保できる。

トヨタ「bZ」が「予想外の健闘」

今回の分析で特に注目を集めたのはトヨタ「bZ」だった。

トヨタはEVへの移行が遅れているとの見方もあったが、同四半期に米国でbZを1万台以上販売し、一定の存在感を示した。月平均販売台数は約3,300台の水準だ。

フォーブスはbZの強みとして、際立った動力性能よりも、ブランドへの信頼と実用性を評価しているとした。内燃機関車からEVへの乗り換えに際し、トヨタの耐久性とディーラーネットワークへの信頼度が高いという。

bZは前輪駆動と四輪駆動の2モデルで販売されており、一充電走行距離は約380〜505km(約236〜314マイル)。最上級の四輪駆動モデルは約454km(約282マイル)走行可能だ。

価格は約3万4,900ドル(約550万円)からとなっている。

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