
テスラのモデルYが米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の新しい先進運転支援システム(ADAS)評価テストに合格した初めての車両となったと、USAトゥデイが9日(現地時間)報じた。
米運輸省傘下のNHTSAは、2026年モデルのモデルYがテスラの「フルセルフドライビング(FSD)」のような先進運転支援機能を対象とした新規試験基準を満たしたと発表した。
NHTSAのジョナサン・モリソン局長は「2026年モデルのモデルYは今回の新試験に合格し、運転支援技術が人命保護に寄与しうることを示した」と述べ、「業界に高い水準を示す事例となった」との認識を示した。
歩行者自動ブレーキ・死角介入機能まで合格
同局は2025年11月12日以降に生産された2026年モデルのモデルY車両を対象に、新しいADAS評価プログラムを実施した。
今回の評価対象となったのは歩行者向け自動緊急ブレーキ、車線維持支援、死角警告、死角介入の4項目で、モデルYはこれらすべてに合格した。
モデルYはさらに、既存の評価項目である前方衝突警告、衝突被害軽減ブレーキ、動的ブレーキ支援、車線逸脱警告もすべて満たした。
同局は今回の試験が、消費者が新技術の安全性を正しく評価できるよう新車アセスメントプログラム(NCAP)に新設されたものだとしている。
NHTSAは「ADAS項目を評価に含めることで、搭乗者の安全性を高める技術革新を自動車メーカーに促す狙いもある」と述べた。
2027年から政府が直接試験を実施予定
NHTSAは、2026年モデルから自動車メーカーが試験結果を自主的に提出できる制度としたと発表した。
今回はテスラが自社の試験結果をNHTSAに提出し、同局が審査したと伝えられている。
同局は2027年モデルからは政府が直接試験を実施する計画だと説明した。
NHTSAによれば、現時点では不合格に対する罰則は設けられていないが、虚偽情報を提出したメーカーは合格認定が取り消されることがあるとしている。連邦政府への虚偽情報の故意提出は違法行為にも当たると、同局は強調した。
モデルYの基本価格は3万9,990ドル
2026年モデルのモデルYはテスラが量産するSUVモデルYの第6世代だ。モデルYは2020年に初めて発売され、2023年から世界販売1位の電気自動車の座を維持している。
テスラのホームページによれば、モデルYはスタンダードレンジRWD(後輪駆動)グレード、ロングレンジAWD(全輪駆動)グレード、パフォーマンスAWD(全輪駆動)グレードの3モデルで販売されている。
基本価格は3万9,990ドル(約630万円)からだ。
テスラによれば、全グレードに監督型FSD機能を追加できるとのことだ。このソフトウェアは月額制で提供されている。