自動運転事故めぐり責任分争…米裁判が示した“新たな基準”

引用:テスラ
引用:テスラ

ゼネラルモーターズ(GM)は2028年からアイズオフ運転技術を導入し、GoogleのAIモデル「Gemini」に基づく対話型人工知能(AI)を2026年から車両に統合すると発表した。

GMのほか、フォード、ステランティス、ホンダもレベル3自動運転技術を開発しており、メルセデス・ベンツは「ドライブパイロット」をカリフォルニア州とネバダ州の一部高速道路で運用している。しかし、この技術は依然として法的制約が多く、事故発生時の責任の所在が不明確だという点で懸念が指摘されている。

3日(現地時間)、IT媒体『The Verge』は、この問題が規制当局にとっても「頭痛の種」になっていると伝えた。

人間の運転手と自動運転システムが混在する状況で、事故責任をどこに置くのかという論点が残るためだ。メルセデス・ベンツはシステム作動中に発生した事故について責任を負うと明言しているが、運転手が誤用した場合や警告を無視した場合は免責される。

一方、テスラは自社のレベル2運転支援システムであるAutopilotとFSD(完全自動運転)機能を通じて、この曖昧さを利用していると指摘されている。事故調査では、衝突直前にAutopilotが「1秒未満」で解除された事例が複数確認されており、法的責任を回避する意図があるように見える。

GMのメアリー・バーラCEOも、新しいアイズオフシステムを紹介する場で事故責任に関する質問を受け、「センサーが増えれば事故原因をより明確に特定できる」と述べ、責任回避の余地を残す発言をした。

レベル3自動運転では、運転手が運転から離れていてもよいが、緊急時には即座に介入する必要がある。研究結果によれば、長時間運転に関与しない状態が続くと緊急対応能力が低下し、重大事故につながる可能性が高まるという。

現在まで、事故責任は人間の運転手に帰されるケースが多い。米アリゾナ州のUberロボタクシー事故では、安全運転者が過失致死罪を認め、テスラの事故でも運転手に責任が問われてきた。しかし最近、フロリダ州ではテスラ側にも一部責任があると判断する判決が下された。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2024-0164-33504208-thumb
クルマ好きの定番WD-40、応急時は頼れるが常用すると“逆効果”の恐れ
CP-2023-0065-33360503-thumb
アメリカで“最も走らない車”、それでも運転評価が高いマツダ・ロードスターの理由
CP-2023-0065-33410935-thumb
運転席に潜む“目に見えない毒”、家族を守るための完全マニュアル
CP-2024-0113-33455651-thumb
韓国で高まる日本車評価、レクサス4位返り咲きに見えた“技術と品質の本当の強さ”
CP-2023-0065-33379027-thumb
「これだけ覚えればいい」ピックアップ購入で後悔しないための必須装備TOP3
CP-2022-0028-33347515-thumb
「大丈夫だろう」が危機を呼ぶ、無視した警告灯が招く“最悪の結末”
CP-2023-0397-33386022-thumb
トヨタ、北米と中国を同時に飲み込む!HV227万台の圧倒的存在感
CP-2023-0065-33361843-thumb
冬の節電走行が無力化、“寒さで変わる何か”が航続距離を奪う
  • アクセスランキング

    クルマ好きの定番WD-40、応急時は頼れるが常用すると“逆効果”の恐れ
    アメリカで“最も走らない車”、それでも運転評価が高いマツダ・ロードスターの理由
    運転席に潜む“目に見えない毒”、家族を守るための完全マニュアル
    韓国で高まる日本車評価、レクサス4位返り咲きに見えた“技術と品質の本当の強さ”
    「これだけ覚えればいい」ピックアップ購入で後悔しないための必須装備TOP3
    「大丈夫だろう」が危機を呼ぶ、無視した警告灯が招く“最悪の結末”
    トヨタ、北米と中国を同時に飲み込む!HV227万台の圧倒的存在感
    冬の節電走行が無力化、“寒さで変わる何か”が航続距離を奪う
    航続702kmの衝撃、新型リーフB7が“国産EVの答え”を示した
    「これ本当にロールス・ロイスか?」幅も姿も激変したカリナンに騒然

    最新ニュース

    CP-2024-0164-33504208-thumb
    クルマ好きの定番WD-40、応急時は頼れるが常用すると“逆効果”の恐れ
    CP-2023-0065-33360503-thumb
    アメリカで“最も走らない車”、それでも運転評価が高いマツダ・ロードスターの理由
    CP-2023-0065-33410935-thumb
    運転席に潜む“目に見えない毒”、家族を守るための完全マニュアル
    CP-2024-0113-33455651-thumb
    韓国で高まる日本車評価、レクサス4位返り咲きに見えた“技術と品質の本当の強さ”
    CP-2023-0065-33379027-thumb
    「これだけ覚えればいい」ピックアップ購入で後悔しないための必須装備TOP3
    CP-2022-0028-33347515-thumb
    「大丈夫だろう」が危機を呼ぶ、無視した警告灯が招く“最悪の結末”

    主要ニュース

    0928-LEAF_016-768x511
    航続702kmの衝撃、新型リーフB7が“国産EVの答え”を示した
    CP-2024-0164-33459109-thumb
    「これ本当にロールス・ロイスか?」幅も姿も激変したカリナンに騒然
    CP-2023-0065-33346753-thumb
    UFC王者が選ぶ“怪物マシン”、爆音が語る闘争本能
    new york cityscape, tourism concept photograph
    “90kg軽量化したプラットフォーム”で北米を獲る!ホンダの本気度にライバル震撼
    CP-2022-0013-33338944-thumb
    トヨタGR、0.01mmの狂気精度、匠が支える“別世界の工場”
    CP-2024-0164-33437722-thumb
    4mボディで東南アジアを奪った…ダイハツ“グランマックス”の破壊力