BMW M、直6&V8エンジン継続を明言…「ユーロ7時代」でも性能は変わらない

BMWの高性能ブランド、BMW Mが新排出ガス規制「ユーロ7」時代にも直列6気筒とV8ターボエンジンを維持するとCEOフランク・ファン・ミール氏が明言した。2025年7月、英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで行われた記者会見で、4気筒エンジン導入は「想像もできない」と断言。BMW Mの伝統的なパフォーマンス哲学を貫く姿勢が鮮明になった。

ユーロ7対応は性能を落とす事なく実現が可能だとし、「ラムダ1」での走行を維持しつつ、従来の燃料を使った冷却手法が規制によって不可能となるため、代替の温度管理技術が必要と説明。性能を犠牲にせず性能を維持する技術的課題を引き受けた。

ファン・ミール氏は「ダウンサイジングではない技術対応」がBMW Mの戦略だと強調。冷却システムの刷新や燃焼制御の高度化など、エンジンそのものを小さくするのではなく内部技術により対応することで、出力を維持しながら合規性を確保する方針を明示した。

国内市場でBMW Mファンが注目すべきは、本声明が将来の輸入モデルに影響し、M5などにおいて4気筒PHEV搭載ではなく、直6・V8の搭載継続が期待される点にある。パフォーマンスを重視するユーザーにとっては、ブランドの芯がぶれないという明確なメッセージとして受け取れるだろう。

一方、日本メーカーではトヨタやホンダ、マツダがユーロ7への対応技術を模索中。ユーロ7は主に欧州適用だが、日本企業も輸出市場向けに適合技術の開発を進めている点で、BMW Mの「伝統エンジン継続」の決断は対照的と言える。

競合であるメルセデスAMGやアウディRSは4気筒PHEVへの移行を進めており、BMW Mは内燃機関の高性能モデルに未練なく挑み続ける稀有なブランドだ。日本でもスポーツカーや走行性能重視派の注目度が高い。

この戦略は、BMW Mのブランドアイデンティティを象徴する最後の砦ともいえる。日本市場においても、直6・V8エンジンの継続がBMW Mのパフォーマンス伝統を継承するシグナルとなる。電動化の流れが進む中でも、「走りの本質を感じられるパワートレイン」を求めるファンにとって朗報だ。

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