
三菱自動車の伝説的なフラッグシップSUV「パジェロ(Pajero)」が、5代目となるフルモデルチェンジモデルのワールドプレミア(世界初公開)を前に、ティザー画像を電撃公開した。世界の有力オフローダーと競う5代目パジェロは、本格的なフレームボディ構造をベースに強力なクロスカントリー走行性能を備え、トヨタ・ランドクルーザーや日産パトロールなどのハードコアSUVと真っ向から競う予定だ。ブランドの歴史あるヘリテージを現代的に再解釈すると同時に、ラインアップの高級化を図った新型パジェロは、タイ工場で生産され、オーストラリア、中東、東南アジアなどの主要な世界市場に順次投入される予定だ。

最近追加で公開されたエクステリアのティザーでは、ボクシー(Boxy)なボディシルエットとブランド最新のライティングアイデンティティが目を引く。バンパー下部まで長く伸びるDRL(デイタイムランニングライト)ヘッドランプと、車体前面を水平に横切る一直線のバンパーLEDバーが、未来志向の印象を完成させている。車体側面のサイドギル(Gills)とテールゲートには「Pajero」のレタリングが鮮明に刻まれ、存在感を際立たせる。一部の輸出国では、市場状況に合わせて「モンテロ(Montero)」の名称で販売される予定だ。室内で最も注目されるのは、ブランドの象徴ともいえたメーター上部の「3連マルチメーター(Triple Multi Meter)」の復活だ。かつて傾斜計や気圧計などを直感的に表示していたマルチメーターは、現代的なオフロードテレメトリー専用のデジタルグラフィックへと生まれ変わった。さらに、パンチング加工を施したサドルカラー(Saddle)のレザーシート、高級素材、最新のインフォテインメント装備が調和し、最上級オフローダーにふさわしい価値を提供する。

新型パジェロの骨格には、三菱の実績あるピックアップトラック「トライトン(Triton)」から派生した高強度ラダーフレーム(Ladder-Frame)構造が継承された。ただし、オンロードとオフロードの双方をカバーするフラッグシップSUVにふさわしく、パジェロ専用に最適化したシャシーセッティングと特殊なサスペンション設計を採用し、悪路での走破性能だけでなく、オンロードでの乗り心地や静粛性も大幅に高めた。さらに、三菱の中核的な四輪駆動制御技術「S-AWC(Super All-Wheel Control)」システムを搭載する。路面状態や走行状況に応じて駆動力と制動力を緻密に制御するS-AWCに、多彩なオフロードドライブモードを組み合わせることで、泥道や岩場、砂漠など、あらゆる気候や悪条件下でも最高水準のトラクションと制御力を確保するよう設計されている。

パワートレインの詳細スペックは公開時点まで明かされないものの、状況から、トライトンに搭載されている2.4リットル直列4気筒バイターボディーゼルエンジンが初期ラインアップの中心になると有力視されている。ラインアップが安定した後には、年々強化される世界的な環境規制や環境配慮型車への需要に対応し、ハイブリッド(HEV)や電動化パワートレインが順次追加される予定だ。一方、三菱はパジェロという単一モデルの投入にとどまらず、「パジェロファミリー」としてブランドのラインアップを拡大する構想も示した。超小型の軽自動車クラス(Kei-car)のオフローダー仕様から都市型コンパクトSUVまで幅広く展開し、世界市場でのシェアを積極的に高めていく戦略だ。次世代パジェロの全スペックとエクステリアデザインは、ワールドプレミアを通じて世界中の自動車ファンの前に明らかになる。