より賢くなったのに価格は「183万円」…トヨタの小型ミニバン「ルーミー」、新たなアップデート内容は?

トヨタとダイハツが共同開発した都市型小型ミニバン「ルーミー」と「トール」が、安全・利便装備を大幅に強化した年次改良モデルとして日本市場に新たに投入される。全長3,700mmにすぎない両車は、軽自動車規格のすぐ上に位置するサブコンパクトミニバンで、2016年の初登場以来、実用的なパッケージングで高い人気を集めてきた。2020年に一度マイナーチェンジを受けた後、今回の年次改良では外観デザインの大枠を維持しながら、安全装備の強化と先進運転支援システム(ADAS)の高度化、室内の商品力向上に重点を置いた。ボディカラーも、ブラックルーフとピラーを組み合わせられるツートーン仕様を含め、「イエローイッシュブラッククリスタルマイカ」、「クールバイオレットクリスタルシャイン」など選択肢を拡充した。基本価格はエントリーグレードで183万400円からとなり、高いコストパフォーマンスを実現している。

室内は、従来のルーミーとトールが持つ圧倒的な空間活用性と、フルフラットのベッドモードにできるモジュラーシート構造をそのまま維持した。一方、運転席に座った際に目に入る細部は、よりすっきりとした雰囲気に仕上げられている。アナログメーター中央に新たなデジタルTFTディスプレイを搭載し、視認性と現代的な印象を同時に高めたためだ。利便装備の標準化も目立つ変化となっている。エントリーグレードのXから運転席の高さ調整機能とセンターアームレストを標準装備し、ベースグレードでも快適性を確保した。後方駐車支援センサーも両側のコーナーに計2個を追加配置し、より精密な駐車を可能にした。細かな実用面の改良を通じ、日常での使用満足度を最大限に高める狙いだ。

今回の年次改良で最も重要な進化は、同クラスの輸入車や韓国製小型車を圧倒するエアバッグと安全装備の全面的な標準化にある。これまでオプション設定や下位グレードで制約があった運転席・助手席サイドエアバッグに加え、1列目と2列目全体をカバーするカーテンシールドエアバッグまで全グレードに標準装備し、安全性を大幅に高めた。これは、小さな子どもがいる家庭を主なターゲットとする都市型ファミリーカーとして、強い購入動機となる。さらに、ダイハツの最新予防安全技術パッケージ「スマートアシスト(Smart Assist)」も大幅にアップグレードされた。交差点で右折する際、対向してくる車両や歩行者を検知する機能が追加されたほか、道路を横断する自転車の検知機能(Crossing Cyclist Detection)も新たに統合された。アダプティブクルーズコントロール(ACC)の操作感度と精度も高められ、歩行者検知緊急ブレーキの最高作動速度域も拡大し、予期せぬ衝突事故の可能性を未然に防ぐ。

パワートレインは、実用性が実証されたガソリンエンジンのみの構成を維持する。1.0リットル直列3気筒自然吸気ガソリンエンジンは最高出力68馬力を発揮し、市街地での静かな走行を担う。より軽快な加速感を求めるドライバー向けには、97馬力を発揮する1.0リットルターボガソリンエンジンも用意される。両エンジンとも無段変速機(CVT)と組み合わされ、前輪駆動(FWD)に加えて四輪駆動(AWD)も選択でき、雪道や悪天候でも安定した駆動力を発揮する。日本での販売価格は、ベースのX 2WDグレードが183万400円から、最上位のカスタムG 4WDが234万6,300円となっている。軽自動車並みの手頃な価格設定にミニバンの実用性と高度な先進安全技術を盛り込んだルーミーとトールは、約117万~234万円の普及型小型車市場で代えの利かない基準を改めて示している。

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