バンなのにトラック? 米オークションに突如現れた謎の日本車の正体を見た人々が言葉を失った

ハイゼットデッキバン 引用:Japan Direct Motors
引用:Japan Direct Motors

自動車を一つのカテゴリーに当てはめるのが難しい車両もある。ダイハツ ハイゼットデッキバンはその代表例だ。前から見ると普通のバンだが、後ろから見ると荷台付きのコンパクトピックアップトラックだ。この車両が現在、米国のオークションに出品され注目を集めている。

バンのような外観を持つピックアップ

この車両は現在、米ノースカロライナ州で販売されている1998年式・8代目ハイゼットデッキバンだ。正面からは一般的なハイゼットバンと見分けがつきにくい。前席ドアの後方に側面窓が続き、4人乗りの座席を備える。しかし車両後方に目を向けると、全く異なる姿が現れる。一般的なバンのように車体が閉じることなく途中で切れ、コンパクトピックアップの荷台が続く。

引用:Japan Direct Motors
引用:Japan Direct Motors

荷台のサイズは小さめだ。2010年代の同クラスモデルを基準にすると、荷台の長さは約860mm(34インチ)で、この1998年式も同程度と推測される。一般的な軽トラックは2人乗り構成で荷台スペースを最大限確保する設計だが、デッキバンは2列目座席を備える代わりに荷台の一部を犠牲にしている。全長は3,300mm(130インチ)で、2列目シートの背もたれは倒れる構造だ。ただし後方の隔壁に長尺物を通せる開口部がない点は惜しい。

660ccエンジンと4WD

国内の軽自動車規格に合わせて設計されたこの車両は、前席下に660cc直列3気筒エンジンを搭載する。これは国内軽自動車規格で許容される最大排気量だ。最高出力は44PSで、5速マニュアルトランスミッションを介して4輪に駆動力を伝達する。サイズと出力を踏まえると、日常の移動や軽作業には十分対応できる仕様だ。

引用:Japan Direct Motors
引用:Japan Direct Motors

約30年落ちでも良好な状態を維持

この車両の走行距離は約11万1,000kmで、商用車としては良好な水準だ。販売元のJapan Direct Motorsによると、室内に大きな摩耗の痕跡はなく、車体にも目立つ錆や凹み、塗装の損傷は見られないという。1998年式で登録から約28年が経過した車両としては、保存状態は良好といえる。

価格は1万2,950ドル(約210万円)で、市場に出回る他の軽自動車の輸入中古車と比べて安価とはいえない。同額であれば、より広い荷台を持つ中古トラックを見つけることも難しくない。

引用:Japan Direct Motors
引用:Japan Direct Motors

ハイゼットデッキバンは4人乗車と荷物の積載を両立し、狭い空間でも自在に動ける点で独特な存在だ。実用性の面では完璧とは言えないが、どこへ行っても人目を引く希少性は確かだ。一つのカテゴリーに収まらないこうした車両こそ、時に最も印象に残る選択肢になり得る。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

モバイルバージョンを終了