「売れていないのに、また値上げ!?」性能はそのままのテスラ・サイバートラック

【引用:テスラ】テスラは、販売不振に悩む電気ピックアップトラック「サイバートラック」の価格を、需要減少が続く中で逆に引き上げた。米国市場でデュアルモーターAWDとプレミアムAWDの販売価格を、それぞれ約5,000ドル(約80万円)ずつ引き上げるという異例の対応を取った。これにより、デュアルモーターAWDは既存の69,990ドル(約1,119万8,400円)から74,990ドル(約1,199万8,400円)に、プレミアムAWDは79,990ドル(約1,279万8,400円)から84,990ドル(約1,359万8,400円)に引き上げられた。

【引用:テスラ】価格は上がったが性能に大きな変化はない。デュアルモーターAWDは1回の充電で約523km走行でき、最大牽引力は約3,400kgだ。プレミアムAWDは最高出力593馬力を発揮し、走行距離は同じく約523kmで、最大牽引力は約4,990kgとデュアルモーターAWDより高い。価格の引き上げよりも注目を集めているのは販売実績だ。テスラはサイバートラックの引き渡し台数を個別に公開していないが、市場調査会社の推定によれば、米国内の販売台数は昨年が2万237台と推定され前年より48%減少し、今年第1四半期は3,519台で前年同期より45%減少した。これはイーロン・マスクCEOが以前に示していた、年間需要25万台以上という期待値とも大きな差がある。

【引用:テスラ】サイバートラックの価格は発売以来、何度も調整されてきた。テスラは今年2月にデュアルモーターモデルを一時的に59,990ドル(約959万8,400円)で販売し、その後69,990ドル(約1,119万8,400円)に引き上げ、今回さらに74,990ドル(約1,199万8,400円)に引き上げた。数か月の間に、事実上同じモデルの価格が1万5,000ドル(約240万円)上がったことになる。より安価なシングルモーターモデルも昨年一時販売されたが、販売不振により生産中止となった。ただし最上位のサイバービーストは今回の引き上げ対象から除外された。3基のモーターで845馬力を発揮するこのモデルの米国価格は従来どおり99,990ドル(約1,599万8,400円)である。これによりプレミアムAWDとの価格差は約1万5,000ドル(約240万円)に縮まり、引き上げ前より両モデル間の価格差は大きく減少した。

【引用:テスラ】テスラの事業戦略の変化も、サイバートラックの今後の販売を左右する変数として挙げられる。テスラはヒューマノイドロボット「オプティマス」の生産拡大のためモデルSとモデルXの生産を終了する一方、自動運転ロボタクシー「サイバーキャブ」など新しい事業に経営資源を集中させている。今回の価格引き上げの具体的な背景は明らかにされていないが、生産コストの上昇に伴う原価負担を販売価格に反映し、収益性を高めようとする措置である可能性が高いとの見方が出ている。販売量が減少しても、価格引き上げによる収益性改善効果のほうが大きいと判断した可能性もある。ただし、販売不振が続く中で価格を下げるどころか逆に引き上げたという点で市場の関心は高まっており、すでに大幅に落ち込んでいる販売に今後どのような影響を与えるか注目される。

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