
ハイブリッド車が再び脚光を浴びる中、ユーザーの「充電習慣」が新たな課題として浮上している。
8日(現地時間)、米ITメディア「ザ・ヴァージ(The Verge)」によると、電気自動車(EV)の販売が停滞する中でプラグインハイブリッド(PHEV)が再注目されている。PHEVは短距離走行時には電気モード、長距離走行時にはガソリンを使用できる利便性が支持されている。
しかし、PHEVは適切に充電を行わないと燃費が大幅に低下するという研究結果が明らかになった。カナダのテレマティクス企業ジオタブが2024年に北米の商用車1,776台を分析した結果、エネルギー消費の86%をガソリンが占めていることが判明した。平均燃費は100km走行あたり1.6ガロン(約37mpg)で、一般的なガソリン車(33.1mpg)と大差ない水準に留まっている。
ドイツのフラウンホーファー研究機構も、欧州内の98万台以上のPHEVを調査した結果、平均燃料消費量がメーカー公称値の3倍にあたる100kmあたり6Lに達すると発表した。充電を怠るドライバーは、重いバッテリーという「死重」を積んで移動することになり、結果として燃料消費を増大させている実態が浮き彫りになった。
これに対し、一部の自動車メーカーは充電を促すプログラムの導入を開始している。トヨタ自動車は日米で、車両の充電をゲーム感覚で楽しめる機能をテスト。その結果、充電頻度が10%増加し、ユーザー満足度も16ポイント上昇したという。
一方で、戦略をレンジエクステンダー(航続距離延長型)電気自動車(EREV)へと転換する企業も現れている。EREVはEV並みの大型バッテリーと発電用の小型ガソリンエンジンを組み合わせたモデルだが、充電と給油の双方を管理しなければならないシステムが消費者に混乱を招く可能性も指摘されている。
米ゼネラルモーターズ(GM)は、過去のベストセラーPHEV「シボレー・ボルト」を2018年に生産終了し、EV戦略に集中してきたが、現在は再びハイブリッド戦略の再考を迫られている。GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は「多くのPHEVユーザーが充電を行っていない」と述べ、ハイブリッド政策における慎重なアプローチの必要性を強調したとのことだ。
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PHEVは長距離走行時はチャージモードで駆動バッテリーを保持しながら走るべきだ。そうすれば運動性能をベストに維持できる。