
三菱自動車はかつてスポーツクーペの象徴と称されたモデル「エクリプス」を、電気自動車として復活させる。ただし往年の2ドアスポーツカーではなく電動SUVとして登場するため、ファンの間では賛否が分かれている。
三菱は北米市場に投入する新型「エクリプス スポーツバック」を公開した。2027年モデルとして2026年後半に発売される予定としている。

名だけを受け継いだエクリプス、ベースは日産リーフ
新型エクリプス スポーツバックは、日産の次世代リーフを基に開発されたOEMモデルだ。フロントバンパーとグリル、一部外装デザインは三菱専用に変更されているが、全体的なプロポーションとシルエットはリーフと共通となっている。側面はクーペ型SUVのスタイルを維持し、新たなEVバッジとクローム装飾が施されたほか、18インチの空力ホイールも装着される。後部には専用バンパーとテールゲート、LEDグラフィックが採用されており、差別化が図られた。
航続距離の詳細は追って公表へ
パワートレインはリーフと同様の構成が有力とされている。CMF-EVプラットフォームをベースに55kWhまたは78kWhのバッテリーが搭載される見通しで、電動モーターの出力仕様については正式発表を待つ必要がある。航続距離の詳細も追って公表される予定だが、日常走行から長距離移動まで対応できる水準が期待されている。

往年のファンからは惜しむ声も
内装デザインはまだ公開されていない。リーフと同様のデュアルディスプレイ構成が採用される可能性が高く、一部の上級装備も共有される見通しだ。
一方、自動車ファンの間ではネーミングの是非を巡る議論も続いている。エクリプスは1989年から2012年にかけて4世代にわたって販売された三菱を代表するスポーツクーペだったためだ。すでにSUVの「エクリプス クロス」に車名が使われているなかで、今回さらに電動SUVとして登場したことで、往年のスポーツカーとしてのアイデンティティが薄れたとの批判も出ている。

しかし三菱は「Momentum 2030」計画のもと、2026年から2030年にかけて毎年新型車または改良モデルを投入し、北米市場での攻略を強化する方針だ。