トヨタ19万台・BYD225万台、10倍以上の差が突きつける「EV覇権の現実」

引用:BYD
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2025年の世界電気自動車(EV)市場で、中国のBYDが225万台を販売し、テスラ(163万台)を60万台以上引き離して首位を堅持した。吉利汽車が3位、現代自動車(ヒョンデ)が6位となった一方、中国の新興メーカーである零跑汽車(リープモーター)が猛追し7位に浮上した。家電大手のシャオミが41万台を売り上げ10位に食い込む躍進を見せた一方で、トヨタ自動車は電動化の遅れから14位にとどまった。ドイツ大手3社を合わせても、中国メーカー1社の販売規模に及ばない状況となっている。

17日、米EV専門メディア「Electrek」が集計した2025年の世界EVメーカーランキングによると、BYDグループが225万2,805台を販売し、首位を独走している。 テスラは163万6,129台で2位、ボルボ・カーズを含む吉利グループは127万180台で3位となった。

4位と5位の争いは激しく、フォルクスワーゲングループが98万100台で4位。 合弁会社を含む中国の上海汽車(SAIC)が98万台と、わずか100台の僅差で5位に続いた。 SAICには小型車ブランドの五菱汽車が含まれるが、欧州ではマイクロカーとして集計除外される可能性もあり、順位が変動する余地を残している。

現代自動車が6位、中国の零跑汽車が猛追

現代自動車グループは49万6,837台で6位となった。 しかし、中国の新興EVメーカーである零跑汽車グループが48万7,859台で7位に浮上し、肉薄している。 零跑汽車は、欧州市場で求められていた低価格帯のEVを次々と投入し、急速にシェアを拡大させている。

BMWグループは44万2,072台で8位、中国の小鵬汽車(XPENG)が42万9,445台で9位を記録した。 家電分野から参入したシャオミが41万939台を販売し、10位に入ったことは驚きを持って受け止められている。 長年EVを生産してきた小鵬汽車を急追する形となった。

吉利が3位浮上、ルノーやフォードとの協力拡大

吉利はフォルクスワーゲンを上回り3位に浮上しただけでなく、ルノーやフォードなど欧米メーカーとの協力関係も拡大させている。中国勢の中では欧米市場を見据えたブランド戦略が功を奏しており、新型モデル「EX2」は欧州市場でのヒット候補として注目されている。

ステランティスは36万台で11位、新興メーカーのNIOグループは32万6,028台で12位となった。 広州汽車(GAC)グループが29万81台で13位となっている。

トヨタは14位と低迷、ドイツ勢も新規顧客獲得に苦戦

世界最大の自動車メーカーであるトヨタ(レクサスを含む)は、19万9,133台の販売で14位にとどまった。 電動化へのシフトの遅れが鮮明となった形だ。販売台数では新興のNIOを下回ったものの、16位のルノー(19万4,000台)はわずかに上回った。

このほか、ベトナムのビンファストが19万6,919台で15位、フォードが17万8,000台で17位、メルセデス・ベンツが16万8,733台で18位、米国内限定のゼネラルモーターズ(GM)が16万3,667台で19位となった。 リヴィアンは4万2,247台で20位、ルシード・モータースは1万5,841台で21位にとどまっている。

ドイツメーカーの成績は厳しい。BMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンの3社を合わせてもEV販売全体の約10%にすぎず、新規顧客の獲得や既存顧客のEVシフトへの対応で苦戦を強いられている。成長の余地がある中で、中国勢に機を逸した格好となっている。

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