
カリフォルニア州でトヨタがテスラ抑え販売首位
米国最大級の自動車市場であるカリフォルニア州で、ハイブリッド車(HEV)を主軸に据えるトヨタが、EV専業のテスラを抑え、2026年第1四半期(1月~3月)の販売首位となった。
米国内で電動化の転換が最も進んだ地域とされるカリフォルニア州でハイブリッド車がEVを上回ったことを受け、米国EV市場の成長鈍化を指摘する声が出ている。
カリフォルニア新車ディーラー協会(CNCDA)が17日に発表したデータによると、2026年第1四半期のカリフォルニア州新車登録台数は41万6,810台で、前年同期比8.9%減少した。同期間の米国全体の新車市場の減少幅(4.6%)を上回る落ち込みとなった。業界では高金利や車両価格の上昇、関税をめぐる先行き不透明感、消費者心理の冷え込みなどが主な要因として挙げられている。
ハイブリッド車販売が急拡大、ZEVシェアは低下
燃料別の販売ではハイブリッド車の強さが際立った。2026年第1四半期のカリフォルニア州におけるハイブリッド車登録台数は8万7,000台超に達し、市場シェアは20.9%を記録した。
その一方で、電気自動車と燃料電池車を含むゼロエミッション車(ZEV)のシェアは13.7%に低下した。これは2021年第4四半期以来最も低い水準となる。
ハイブリッド車の需要拡大は、ブランド別販売順位にも影響を及ぼした。トヨタは2026年第1四半期にカリフォルニア州で7万9,250台が登録され、前年同期比3.5%増加した。市場シェアも16.7%から19.0%に上昇し、販売首位に立った。
一方、テスラは同期間の登録台数が4万2,211台から3万1,958台へと24.3%減少し、市場シェアも9.2%から7.7%に低下した。
業界評価が一転、トヨタ戦略の正しさが証明される
業界では、これまでEVシフトへの対応が遅いと見られていたトヨタの戦略が、現在の市場環境ではむしろ強みとして機能しているとの見方が出ている。トヨタは主要完成車メーカーの中でハイブリッド車の競争力が最も高い企業の一つと評価されている。
市場調査会社S&Pグローバル・モビリティによると、米国内のハイブリッド車登録比率は2020年第1四半期の3.1%から2026年第1四半期には16.3%まで拡大した。
現地業界では、米連邦政府のEV税額控除廃止の動きがEV需要の鈍化に影響したと分析している。加えて、車両価格の高さや金利負担、充電インフラへの不安、モデルの陳腐化と競争激化といった複数の要因が重なったとされる。
テスラの販売減少については、補助金縮小の影響にとどまらず、米国自動車市場全体がEV中心からハイブリッド車も含む構成へ再編されつつあるとみる向きもある。