
モデルYが日本の輸入車市場で存在感を拡大
米テスラのミッドサイズ電動SUV「モデルY」が、日本の輸入車市場で存在感を急速に高めている。ハイブリッド車が主流を占め、電気自動車の普及率が低く、自国ブランド志向が強いとされる日本市場での成果という点で、意味は小さくない。
モデルYは2026年5月に約1,700台が登録され、月間の輸入車単一モデル販売で1位となった。テスラは同月に約2,000台を販売し、前年同月比で180%以上増加した。2026年1〜5月の累計販売台数も8,000台を超え、日本の輸入車ブランドで4位まで順位を上げた。

モデルYの歩みとテスラブランドの広がり
そうした中で、テスラはモデルYを前面に出し、輸入電気自動車市場で急速に存在感を高めている。かつてはアーリーアダプター向けのブランドとみられていたテスラが、今では日本でも一般的な選択肢として定着しつつあるとの評価が出ている。
この流れは日本に限らない。モデルYは2026年5月、韓国でも国産車を含む新車販売台数全体で首位に立った。輸入車単一モデルが月間の韓国新車市場全体で首位に立つのは史上初とされ、テスラの勢いがアジア市場全体に広がっていることを裏づける事例となっている。広い積載スペースと優れた走行性能を武器に消費者の支持を集め、実際の購入者の満足度も高いとされる。電気自動車ならではの素早い加速感と、低重心による安定したコーナリング性能も強みに挙げられている。

モデルYは2020年に発売されたミッドサイズ電動SUVで、モデル3のプラットフォームを基に開発された。2023年にはバッテリーEV(BEV)として初めて、世界の車種別販売台数で1位となり、世界的なベストセラーとして位置付けられた。

業界では、日本での販売好調について、テスラがもはや一部の電気自動車ファンだけに選ばれるブランドではなく、一般消費者にまで顧客層を広げているサインだと受け止めている。テスラ特有のデザインや走行性能といったブランド競争力が大衆性を獲得し、日本市場での影響力をさらに強めているとの分析も出ている。