
ダイハツ工業は2026年8月31日、代表的な軽スーパーハイトワゴン「タント(Tanto)」の一部改良(年次改良)モデルを発表し、同日から本格的に販売を開始した。現行4代目モデルの発売から8年目を迎えて実施された今回の一部改良では、新たなボディーカラーの追加や先進運転支援システム(ADAS)の強化に加え、ブラックのアクセントを強調した特別仕様車「デイリーツール(Daily Tool)」が新たにラインアップに加わった。
2003年に初登場したタントは、高い全高を生かした圧倒的な室内空間を武器に、「軽スーパーハイトワゴン」という新たなジャンルを切り開いたモデルだ。2007年に登場した2代目では、軽自動車として初めてBピラーをドアに内蔵した「ミラクルオープンドア」を導入し、乗り降りのしやすさを大きく向上させた。2013年の3代目では両側スライドドアを採用し、小さな子どもを持つ子育て世代の必需車としての地位を固めた。

2019年に発売された現行4代目モデルは、ダイハツの次世代車体設計構想「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に基づく新プラットフォームとエンジン、CVTを全面的に磨き上げ、基本走行性能を高めた。現在のタントのラインアップは、シンプルな基本モデルに加え、スポーティーな「タント カスタム」、2022年に追加されたアウトドアスタイルの「タント ファンクロス」まで、多彩な選択肢を用意している。ボディーサイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,755~1,775mmで、パワートレインは660cc直列3気筒自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類で構成される。

今回の年次改良では、日常走行における安全性の向上と運転時の疲労軽減に重点が置かれた。先進安全装備「スマートアシスト」の衝突警報および衝突回避支援ブレーキ機能が大幅に拡充され、道路を横断する自転車や交差点を右折する際の対向車、右左折時に対向方向の横断歩道を渡る歩行者まで精密に検知する。特に対歩行者の衝突回避支援ブレーキは、最高作動速度の条件が従来の60km/hから80km/hに引き上げられ、中高速走行時の安全性が大きく強化された。アダプティブクルーズコントロール(ACC)とレーンキープコントロール(LKC)も制御ロジックを改善し、加減速や車線維持時のふらつきを抑えた。
ボディーカラーには人気のグレー系カラー「スムースグレーマイカメタリック」が新たに追加され、同色にブラックルーフを組み合わせたツートーンカラーも選択できるようになった。

ラインアップには、上位グレードのXとXターボをベースとした特別仕様車「デイリーツール」が新たに追加された。デイリーツールは、ブラックのドアミラーやドアアウターハンドル、アルミホイールなど、ブラックを中心とした外装アクセントを採用し、より落ち着いた洗練された都会的なスタイルに仕上げた点が特徴だ。
一部改良されたタントの販売価格は、基本モデルが149万6,000円から191万4,000円に設定され、新たに設定された特別仕様車「デイリーツール」は166万1,000円から194万7,000円で販売される。