
スバルの主力ハイブリッド2モデルが、火災につながる欠陥の懸念から米国で大規模リコールの対象となった。対象は新型フォレスター(SL型)とクロストレックS:HEV(ストロングハイブリッド)の2車種、合わせて69,153台だ。
スバル米国法人はNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)にリコールを届け出て、「燃料が漏れて火災につながる可能性がある」とし、修理が完了するまでオーナーに燃料を半分以下に保ち、屋外に駐車するよう呼びかけた。
スバルの欠陥、対象車種とその原因は?

リコール対象は2026年型クロストレックS:HEV17,446台と2025年型フォレスターハイブリッド51,707台だ。NHTSAもこれらの車種の発火リスクを警告している。
原因は燃料フィラーキャップアセンブリにある。キャップハウジングとガスケットの間の密閉が十分でないため、燃料タンクがほぼ満タンの状態で気温が上がると燃料が膨張し、タンク内部の圧力が高まる。この圧力によって燃料がフィラーネックを伝って押し上げられ、漏れ出す可能性がある。

発火源がある場合、可能性は低いものの燃料漏れが車両火災につながるリスクは高まる。米国東部が厳しい寒さに見舞われ、湿度も低下している点も危険を高める要因として指摘されている。スバルはこれまで33件の欠陥報告を受けているが、火災や負傷の事例はまだないと明らかにした。
スバルが勧告措置を発表、日本市場でも懸念広がる
販売店での修理が完了するまで、スバルは燃料を50%以下に保ち、建物から離れた屋外に駐車するよう求めた。事実上、車庫への駐車は避けるべきという意味だ。過去にはシボレー・ボルトEVも火災の懸念から屋外駐車を勧告した前例がある。

改善措置としては、シール性を高めた追加のOリング付きガスケットへの交換が行われる。今回のリコールは米国市場の台数が対象だが、日本市場向けのクロストレック・フォレスターS:HEVにも同様の問題が起きるのではとの懸念も出ている。2026年2月末時点で国土交通省やスバル本社からの公式発表はなく、今後の動向が注目される。
燃料漏れの波紋広がる、今後の発表が待たれる
今回のリコールは、人気ハイブリッドSUVの燃料漏れという点で波紋が小さくない。対象車両のオーナーは燃料量の管理と駐車位置に注意し、販売店の案内に従ってフィラーキャップの交換を受けるのが望ましい。日本国内導入モデルへの拡大の有無も、今後の発表を通じて確認する必要がある。